色々あるね。
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現場へ…

「これが地図何ですが

ここ、多分自宅ですよね。

で、真っ直ぐの道出て

ちょっと行ってもらったら

公園あるんです。大きめの

その駐車場にあります。」

「近いですね…」

「そんなに離れてないです。」

「わかりました」

「では、明後日の午後に」

「ありがとうございました…」

車どうしよう…運転して

来れる気がしない。

気持ちが重くなった。

彼の最後に座っていた

そこに座って運転出来る

気がしなかった…

「まず、家に行きましょう。

それから考えましょう」

「お母さん達も取り敢えず

家に寄って下さい。」

ゆっくり運転した。

動揺が酷すぎて運転が辛かった。

「どうぞ上がって下さい」

慌ただしく出掛けたまま

乱れた部屋の嫌な感じだった。


見るのも動揺しそうな主人の車…

早く家に帰って来させたかった。

「おねぇちゃん…私

今警察から帰って来た。」

「うん…見て来たよ。

何か苦しそうな顔してた」

「うん…それでね

お願いあるんだけど、

○○の車まだ現場にそのままで

取りに行かないと行けないんだけど

運転出来る自信ないんだ…

うん…一緒に行くから

お願いできる?

家まで…うん…ごめんね」

「待ってる…はい」

30分くらい掛かるかな

少し気持ち落ち着かせないと

何しても考えてしまって

全く集中できなかった


「あんた大丈夫かい

自分の車は運転できるの」

「なんとか

取り敢えず持って来ないと」

「んじゃ行こう」

ここのコンビニ曲がったらある

って言ってたけど…

ある公園…こんな奥に

駐車場ないな

右にしか道ないな曲がろう

…トイレ

あった…山側を前に突っ込んで

駐車してあった

○○➖○○

主人の車だ


横に停めた。

鍵を開けてエンジン

かけよう

ガチャ…

強烈な焦げ臭い

練炭の臭いがした。

運転席には

無造作に靴が転がっていた

飲みかけのコーラ

だばこ携帯灰皿ライターは

フロントガラスの所

ダッシュボードの上に

おいてあった


キュルルルブォン

エアコンの風も強烈な

臭いだった。

取り敢えず全部開けて

換気しよう…

後ドアを開けた


四つ足のコンロに

炭のアクが残っていた。

軍手か後部と運転席のあいだに

クシャッとなってある…

几帳面な主人らしく

下に防火の布が敷いてあった…


言葉を失った…

まさにここで彼は

帰らぬ人となった

痕跡がそこにあった…



やっと逢えた…

警察署を出た…

横から裏手に回った

広い敷地内に建物が見えた

あそこにいるの

ほんとに。

白い建物まで来た

刑事が重そうなドアを開けた…


釈迦の掛軸にろうそく

まさしく遺体安置所だった

肌寒かった

ビニール袋に覆われた

何かがそこにあった

正方形のガーゼが掛かっていた

「取って良いですか」 

顔を見たかった

これは一体何なんだろう

「お取りします…」


「なにしてんの?」

こんなところで何してるの

「ねぇ」

ほほが冷たい…

「○○ちゃんちょっと何してんのよぉ」

「嫌だあ、やだよねえ…

何で、なんで何でよー

どうやって

生きていけばいいの」


うっすらと開けた目と口が

苦しそうな顔をしていた。

○○の今までに見たことのない

何とも言えない嫌な顔だった。


首まですっぽりビニール袋に

入れられていた。

さらにビニール袋に

入った洋服を渡された。

名前と日付が書かれている…


「何でこんな苦しそうな顔してんの」

「ねぇ○○ちゃん…」

「…良く苦しんだんですかと

聞かれるんですが…ほんと

一瞬で死に至る猛毒なので

苦しいよりも先に意識が無くなるので

そのまま眠る様にだと思います。」

「○○なんでまあこんな事して

約束したしょお母さんと…

何考えてこんな事したの

ん?○○…」

妹はずっと泣いている…


「発見された時は

どんな状況だったんですか」

「運転席でちょっと席倒して

窓側によしかかって

うつむいてる感じでした。」


「最初の方は、

いびきかいてたり

寝てたり起きたりしてました

タバコ吸って

コーラ飲んで

エアコンけして

車のエンジン切って

鍵はかけないで

席の間に置いて…

って感じでした。

ドライブレコーダーに

残ってました。」


「結構車の中には長く居たようでした。」

一部始終、ドラレコは見ていた様だ…


何を思っていたのだろう

連絡を待っていたのかもしれない。

すぐ連絡していれば…

色々ループしていた。


「事件性は無いと思いますが

検死があるので

一応葬儀屋の手配を

お願いします…

明日は検死の先生お休みなので…

明後日早くて午後かなと思います。

そろそろ大丈夫ですか?」

「はい…」

「それから車なんですが、

現場にありますので

引き上げて来てもらいたいと思います。

これから場所お伝えします。

地図渡しますね。」






主人に逢いに…

あぁ…職場に電話しなきゃ

何て言ったらいいんだろう

連絡だけ入れておかないと…


あ、今日は祝日だ…

まず身支度しないと


半信半疑だった。

全く何をして良いか

混乱している


○○に逢いたい…

それだけだった


8時30になった

そろそろ家を出ないと…

落ち着かない

運転ゆっくりして行こう

動揺してるから集中しないと

事故でも起こしかねない

真っ白だった

とにかく早く逢いたい

それだけだった


駐車場に先に着いた

ほどなくして

お母さんたちも来た

「少し早いけど行こう」

「○○何処にいるんだろうか」

とにかく早く逢いたかった

「担当のものが参りますので

かけてお待ちください」

結構待たされた

長椅子に○○のお母さんと妹

長椅子に座って時間をまった。


「○○さんご案内いたします」

足取りが重かった…