中部地方の自然環境

日本列島の中央に位置し,冬の降雪量が多い日本海側の北陸地方と温暖な太平洋側の東海地方,気温の年較差が大きく年降水量が少ない内陸の中央高原に大きく区分される。日本最高峰の富士山がそびえ,南部にはフィリピン海プレートの北上によって移動し,日本列島に衝突した伊豆半島が接続している。駿河湾の底には南海トラフへとつながる駿河トラフが存在しており,巨大地震の発生が危惧されている。プレート境界にあたるフォッサマグナの西側には飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈の日本アルプスが雁行している。立山連峰から日本海に向かって黒部川や常願寺川など日本有数の急流河川が流れる。日本アルプスの山頂付近には,氷河やカールなどの氷河地形が見られる。諏訪盆地糸魚川・静岡構造線中央構造線が交差する地点にあり,きれいな水が得られるため,古くは養蚕業が,現在は精密機械工業が発達している。