九州地方の産業

産炭地であった九州地方では,筑豊炭田を背景にした官営八幡製鉄所を中心に北九州工業地帯が形成された。原料輸入先の変化で地位は低下したが,1980年代にはICT産業,90年代には自動車産業の進出が続いた。保水性の悪いシラスに広がる鹿児島県や宮崎県は,根菜類やタバコの栽培,畜産業が盛んである。温暖な宮崎平野では野菜の促成栽培が行われる。大分県の佐賀関に揚がる関アジ関サバはブランド確立に成功し,高値で取引される。