フォルクスワーゲンの工場(ポーランド)

1990年代前半の東欧民主化とEUの市場統合以降,低賃金労働者を求めて,南欧・東欧諸国に進出する企業が増えている。特に自動車工業では国際分業体制が確立され,ドイツ車のほとんどの部品は国外で製造されている。フォルクスワーゲングループは周辺諸国の自動車会社を子会社化することにより,人件費を圧縮して競争力を強化した。さらに,極めて高額なモデルと従来より低価格帯のモデルをそろえ,市場拡大を図っている。