ナイジェリアの民族・宗教と油田

ナイジェリアには250もの民族が居住し,公用語の英語のほか500以上の言語が使用されている。ハウサ人・フラニ人が住む北部ではイスラームを,ヨルバ人・イボ人の住む南部ではキリスト教を信仰する人々が多い。ニジェールデルタで石油が産出されると,産地地域に住むイボ人の独立宣言によりビアフラ戦争(1967~70年)が起こり,150万人以上の死傷者・餓死者が出た。現在でも民族対立や,石油収入よりも大きい累積債務のため,国家経済は安定していない。