南スーダンの独立と残る火種

南北が対立するうえで,一つの要因となっているのが石油資源である。石油資源の約70%が南スーダン側にある一方,パイプラインはスーダンを通らなくては港に出ることはできないため,輸出には双方の協定が不可欠である。さらに,国境がまだ画定していないアビエイ地域の領有権と,南コルドファン州と青ナイル州で発生している武力紛争も,両国間の争点となっている。