日本まで来た!オスマン帝国の軍艦

パン=イスラム主義を利用して帝国維持を図りたいアブデュル=ハミト2世は,自らのカリフとしての権威をインド・東南アジアのムスリムにアピールするため,1889年,軍艦エルトゥールル号を演習の名目で日本に派遣した(翌年到着)。しかしその帰途,老朽化した船は和歌山県串本町沖で沈没し,多くの人命が失われた。乗務員の一部は地元住民などに救助されてトルコに戻り,日本とトルコの友好関係の原点となった。

 

 

1890年に日本で起きたトルコ軍艦の事故「エルトゥールル号海難事故」,そこから95年後,イラン・イラク戦争の渦中に起きた「テヘラン邦人救出劇」。2つの史実を基に,日本人とトルコ人の勇気と誠意を映し出した真実のドラマが映画となって誕生する。