カナート(イラン)

中央アジアかせ北アフリカにかけては乾燥地域が広がるが,山岳地域では上昇気流により降雪や降雨が見られる。地下水の豊富な山麓から村や耕地まで20~50m間隔で竪穴を掘り,それらを極めて緩い勾配の横穴でつなぎ,蒸発を防ぐために地下水路で導水する。これをイランではカナート,北アフリカではフォガラ,アフガニスタンではカレーズと呼ぶ。一般に所有者は地主や水主であったが,近年では村の共同所有も見られる。