自然と歴史

北部にエルブールズ山脈,西部にザグロス山脈が走り,平野はわずか。国土の大半はBS・BW気候で,北部のカスピ海沿岸はCs気候。7世紀からイスラーム化。イギリスに半植民地化された1925年にパフレヴィー朝成立。近代化を推進した親米王制は1979年のイラン革命で崩壊,イスラームに基づく国家体制となった。

 

産業と現状

内陸高原ではカナートを利用した小麦栽培や羊の放牧が行われる。世界4位の原油埋蔵量を誇り,ペルシャ湾岸に多数の油田をもつ。1989年のホメイニ師死後は欧米との関係を進めたが,核開発・大量破壊兵器開発問題で緊張状態に。2006年ウラン濃縮活動の再開により国連安保理は制裁決議を採択。濃縮施設の増設計画など対決姿勢が強い。