灌漑農地を襲う塩害

 

 

上の写真の白い雪のように見えるのは地表に集積した塩である。乾燥地域の灌漑農業では,一旦塩類が集積すると耕作不能となってしまう。集積塩類を除去するのは極めて難しく,耕地は放棄される。対策として,点滴灌漑や排水路の埋設,地下水の汲み上げ,浅耕による土壌の毛細管構造の破壊などが行われる。

 

下の写真はウズベキスタンの綿花畑。中央アジアでは,ソ連時代に整備された灌漑農地で大規模な綿花栽培が行われている。