自然と歴史

中央アジアに面積世界9位の広大な国土をもつ。中央アジアから西部のカスピ海沿岸にかけてカザフステップの草原が広がる。東部はテンシャン・アルタイ山脈へと続く台地と山地。大部分はBS・BW気候。放牧民の生活の場だったが,19世紀に帝政ロシアの支配下に入り,ソ連構成国の1つに。ソ連崩壊後の1991年に独立,現国名に。

 

産業と現状

羊の放牧が盛ん。中・西部は黒土(チェルノーゼム)地帯で,ソ連時代より穀倉地帯として小麦栽培の中心。綿花やブドウ栽培も多い。地下資源にめぐまれ,重要な輸出品である石油のほか,石炭・天然ガス・レアメタルも産出し,外国資本による開発で経済は回復傾向。世界有数の埋蔵量があるといわれるカシャガン油田がカスピ海北東部で発見された。