スリランカの民族問題

植民地時代,イギリスはインド南部から移住させたインド=タミル人に紅茶葉を独占させるなど,統治に抵抗する多数派のシンハラ人を冷遇した。1948年の独立後,シンハラ人が国家の主導権を握り,少数派のタミル人から市民権・選挙権を剥奪,1956年にはシンハラ語を唯一の公用語とするシンハラオンリー政策を取った。そのためタミル人の分離・独立運動が高まり,1975年より武力衝突に発展した。2009年にシンハラ政府軍がタミル人地域を完全制圧し,闘争は終結した。