台湾最大の貿易港カオシュン(高雄)の夜市

カオシュンは1966年に輸出加工区が設置され,石油化学・電気・機械工業が盛んである。本省人が多く,仏教の儀式や季節の行事など中国本土の生活様式や慣習を色濃く残している。また,台湾には屋台文化が根付いており,各都市には毎晩遅くまで夜市が立ち,多くの人々が訪れる。

 

台湾には少数の南方アジア系先住民族と,17世紀以降に中国大陸から移住した漢族の子孫である本省人,1945年以降,国共内戦にやぶれた国民党とともに大陸から移住した人である外省人が住んでいる。資源の乏しい台湾は,原材料輸入による加工貿易を主体に経済成長を遂げたアジアNIEsの1つである。日本とアメリカが台湾の主要貿易相手国となっているが,近年は中国との経済的関係が拡大している。