アツアゲタウンから車で30分・・・。
地元の者も近づくことはないというその未開の地は、
人呼んで「フタン・ヒタム」。(=黒い森)
そこには数々の未知の動物、植物、そして種族までもが
共存している。


ついに、アツアゲタウンの人気番組「アーウィンが来た!」が
フタン・ヒタムに突入!!!




<●REC>


・・・・・・・・・・が、しかし。




レポーター&珍獣ハンター☆ 香山 爺(75)

爺:こりゃ参ったなあ・・・水筒ももう空じゃ。そしてこの曇天ときた。
  コンパスも壊れてしまったし、時間も方角もわからん。



クルー☆ ピッチャイ・マルホットラ(67)

ピッチャイ:ア~スタビロラ~!!
       まさかこんな秘境で道に迷うとはねぇ・・
       ここで野垂れ死になんて、やなこった!




現地の案内人☆ メイリアナ・ウィジャヤ(19)

リア:ここまで来たのは私も初めてで・・・
   WiFiさえあればなんとかなるんですけどね・・
   



爺:ワイハイ??そんなもんあるかいっ
  ここはもう野生の勘で行くしかないな、うむ。

ピッチャイ:いやぁでも爺さん、「野生の勘」とか言いながら
       もうここ5回も通ってるよ

爺:うっ・・・



<がさがさ・・・・・がさささがさっ>

  



???:あ~~~ああ~~~~~っ!!
     とったどーーーーーー!!! 



大食いチャンピオン☆ ヤミー山本(23)

ヤミー:ハハハハハ!大漁大漁っ!



ヤミー:ん?人間?珍しいな・・・



ヤミー:今まで関わったことのない種族だな。
    やけに小さいからピグミー族か?



ヤミー:なにしてんの?

爺:日本人か!いやぁ、実は新種のカエルを探しに来たのじゃが・・・

ヤミー:へえ、カエルね。いいよ、付いて来な。



ヤミー:カエルがたらふく食える茂みがあるんだ。

爺:それよりお主、何者じゃ?

ヤミー:私の名前は「レジェンド・オブ・ヤミー」。
    ここら辺の食べられる草とか虫とかは全部知ってる。



ヤミー:こっち、こっち。あ、ここら辺 化け物みたいな
    クモがいるのね、でもそれ不味いから。

リア&ピッチャイ:キャアアアアアアア



ヤミー:こっち、こっち。あ、ここは食べられない虫がたくさんいるよ。
    あと、落ちたら死ぬかも。

リア&ピッチャイ:キャアアアアアアアア



ヤミー:あ、いけね、道まちがえた。滑って降りれば怖くないよー。

リア:な・・・なんですって・・・ハア・・・ハア・・・

爺:あやつ一体何者じゃ?原人か??




ヤミー:で、ここがその「カエルがいっぱいの茂み」。

ピッチャイ:ずいぶん遠かったなァ

ヤミー:あ、ここ、毒ヘビとかサソリもいっぱいいるんだよ。

リア&ピッチャイ:キャアアアアアアアアア



ヤミー:美味しそうなの見つけたら言ってよ。しとめてあげるからさ。

爺:最近の若者にしてはワイルドじゃのぅ



ヤミー:シッ。足音が聞こえる。

爺:なんじゃなんじゃ?



ヤミー:ヤツだよ。ヤツ。超大型カエル。

爺:ほほう!

ヤミー:よし、そこか・・・




<ぷすっ>

ヤミー:刺さった。

爺:おぉ!すばらしい!

ヤミー:こんなの朝飯前よ。



ヤミー:こいつこいつ (これ美味いんだよねェ♪)

爺:それは75年生きてきて今までに一度も
  見たことのないカエルじゃのぅ。
  










爺:もしかしたらこれは新種かもしれん。アツアゲミドリガエルに
  似ているが、それにしては大きすぎるし、もう少し調査が
  必要じゃろうな



<カツン、カツン> ←ヤミーが石を擦り合わせる音

リア:もし本当に新種だったら!?

爺:それこそ大スクープじゃろうな。



リア:賞とかもらっちゃうのかしら!

爺:わしも世界的に有名な珍獣ハンターになるかもしれんのぅ

ピッチャイ:そもそもカエルって珍獣なのかね?



ぽいっ











***数分後***



ピッチャイ:あれ、カエルがいなくなったぞ?

爺:いかん、話に夢中になりすぎた!
  まだ遠くには行ってないはずじゃ、早く探そう!

リア:でもカエルはもう死んでいたはずよ!



ヤミー:もしゃもしゃもしゃ

爺:レ、レジェンドオブヤミー・・・?も、も、もしやそれは・・・?



ヤミー:ん?これ?さっき捕ったカエルだよ?もしゃもしゃ・・・



爺・ピッチャイ・リア:キャアアアアアアアアアアアア








もしかしたら一番新種が眠っている場所は
ヤミーのお腹の中なのかもしれません 笑


おしまい :)


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