仮定で物を話すのはお好き?(買収劇-その2)
今、本来業務とは違うある仕事に従事しています。
私は一介の製造業のセールスマンなのですが、対抗するメーカーの1部門の買収を検討せよというものです。
前回市場調査について触れましたが、買収対象メーカーが製造する製品分野は、非常にニッシュな分野でxx工業協会などという業界団体がない為、全体のマーケットの統計がありません。
通関番号もプラスチック製品は範囲が広すぎるため、国内外の流通もなかなか特定できません。
そこで、用途を限定して製造業者と需要家の双方にヒヤリングを重ねすこしづつ全容を明らかにしていきます。
製造業者は競合他社でもある為、ヒヤリングは需要家の製造能力と証言(購買比率等)などから徐々に掴んでいきます。また、商社等第三者の手を借りることもしました。
ゴミの情報がたくさん混じっていることもありますが、ひとつひとつの証言は「他情報とのつじつまがあうかどうか」を基準に取捨選択していきます。メーカーの重役のインタビューが新聞に載ることもあり、それらも有益な情報なので新聞検索は一通り済ませます。ニッシュな分野は業界団体の統計がない代わりに幾分狭い世界でもあるため、いろいろなところで証言がつながり需要数字もここにあげた数種類の方法だけでも数ヵ月後には、それなりに正確なものに仕上がるのです。
なかなか本論に戻れませんが、なぜ業界地図にこだわるのかの理由は簡単です。
需給情報や技術情報(この目合いのものはここのメーカーしか作れない、とかこの材料をここまで延伸できるのはA社の材料を用いたB社の延伸技術しかないとか、、etc)は価格を形成する重要な要素だからです。
さて、業界地図が出来上がったところで、対象会社の調査も(通例は並行して行います)だいたい仕上がってきました。つぎは買収対象事業の損益推定です。
詳しい内容は次回に持ち越したいと思います。。。では!