未来は光か、それとも闇か。
彼の旧著の紹介の段で、次のように書かれていた。
龍氏は、80年の小説「コインロッカー・ベイビーズ」をはじめ、日本社会が解決できない問題、例えば「共生虫」(00年)で引きこもり、「希望の国のエクソダス」(同)で不登校を取り上げた。後書で、中学生が「この国には何でもある。希望だけがない」と語ったのは、記憶に残る。
本当に中学生が言ったか言わずかは知れないが、
「この国には何でもある。希望だけがない」ってセリフは、実際にありそうだ。
そのようにしか社会や未来を捉えられないような教育をしてきた、
教師や親たちが悪いと断言できる。
歴史教育だって、日本は負けたんだ、悪いことをしたんだ、
ダメな国なんだってことばかりで、
多くの面で世界をリードしている実態に焦点を当てて、
日本の素晴らしい部分をきちんと伝えてこなかったからだ。
「侵略」と「敗戦」、「バブル崩壊後の長引く不況」によって、
ここ10数年、日本中をネガティブな空気が包んでいるよう。
大人たちが不幸で、沈んだ顔をしていたら、
子供たちは自分たちが大人になったら、
自分たちもそうなると、
そういう社会に出て行かなくちゃならないんだと思うわな。
そりゃ希望もないわ。
マスメディアの責任も計り知れない。
ネガティブな情報ばかり流して、恐怖と不安で国民をコントロールして、
政治家や一部の人間が操りやすいようにしてきた結果でしょ。
そんなことを何十年も続けてきたから、
大人たち自身もストレス過多で、閉塞的な経済状態・精神状態だもの。
もっといろんなことを劇的に変えて、
自信と誇りを持って、日本は当然のこと、
世界を平和に、便利に変えていくんだっていう気概をもった、
ポジティブでパワフルな日本人で溢れ返る国にしたいわな。
人間を、政治と経済を変えていかないと。
戦争に負けて焼け野原から国を再興させるには、
官主導の政策で、頑張って引っ張ってこなくてはならなかっただろう。
でも戦後60年も経って、
十分に教育された人たちが社会の主要なポジションを占め、
経済も発展した今となっては、
旧態依然とした社会のシステムが、現状に追いついていない。
問題は、利権・既得権にまみれ、
それを保持するために何にでも反対してきた、
社会の弊害となっているクソジジイどもだが、
一方で革新的で、柔軟で、先進的なナイスなオヤジたちも沢山いる。
そういう人たちをもっと生かして、
希望と野望に溢れたセンスのある若者を重用して、
世界をリードし、羨まれるくらいに素敵な未来社会・日本を築いていきたい。
そういうメッセージや、作品を発していきたい。
必ずや。