人が何かを成し遂げようとしたときの心理状態は大きく4つの段階に分かれると言う。
無気力→怒り→緊張→フロー。
フローとは、心配事も、過度の期待もなく、自然な状態を表す言葉で、いわゆる”絶好調”のときの感覚である。
もちろん私達はフローの状態になりたいのだが、その前の3段階をしっかりとクリアーしなければそこに到達することはできない。
無気力の状態から脱するにはどうしたらいいだろうか?
いろいろと方法があるだろうけど、正直この状態のときは目的・目標が無いことがほとんど。
どこにどの道をたどって行くのか分からないのに頑張れるはずがない。
だから、この状態にある時は目的・目標を立てよう。
怒りを飛び越えて緊張の状態。
緊張するときは必ずできるかできないかがほとんど同じ割合のときに起きる。
試合を始める前、ファイナルセットのタイブレイク時。
まだ見ぬ結果をイメージしてしまうと起こりうる。
だから、ゴールを目指すのではなく、方法・手段をイメージし、どこまでも駆け抜けるように気をつけてみよう。
問題は”怒り”の状況。
怒りは対象が色々なことが多い。
相手や周りの環境はもちろん、自分への怒りもある。
そして、怒りがあるときは、その原因を特定できないでいることがほとんどで、場合によっては相手への怒りが自分に、環境からの怒りが相手に向かうことさえある。
私もこの感情をコントロールするのが苦手で、”熱く”なりやすかった。
では、どうすれば解決できるのか?
それは、怒りを溜め込みすぎない、と言うこと。
小さな怒りが溜まってくると、ある日突然爆発してしまう。
だから、怒りが溜まってきた、ストレスを感じてきた、と思ったら、立ち止まって一呼吸置くこと。
テニスの試合中だったらボールを拾うのをゆっくりにしてみたり、サービスを打つ前にボールをいつもより多くついたり。
更に効果的なのは、一つ一つの出来事を、良くも悪くもリセットして次に進むこと。
テニスだったら1ポイントごとの積み重ねがゲームになる、と分かりやすいので、ポイント毎に新鮮な気持ちでプレーを迎えたらどうだろうか?
怒りや緊張は決してマイナスの要素ばかりではない。
そのような心理状態を感じたら次のように考えてほしい。
『この先にフローの状態が待っている!!』と。