キム・ジュンスのための?キム・ジュンスによる! | Their small room

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美しいピアノ演奏の代名詞であるショパンの ‘ノクターン’と一緒に頭からつま先まで純白の美少年がゆっくりダンスをしながら登場する。 
そうしてまるでキリストの十字架であるように天井から下った大きな空の額縁の中に入ってそのまま絵になる。 
3日幕が上がったミュージカル ‘ドリアングレイ’のヒーロー、キム・ジュンス(29)だ。
‘ドリアングレイ’は理知や演出 · キム・ムンジョン作曲など最高創作陣が団結して野心を燃やすようにした創作ミュージカルである。 
期待ほど懸念も大きかった。
耽美主義の作家オスカーワイルドの 『ドリアングレイの肖像』は擾廃と衒学を抜けば死骸だから舞台化が難しい。 本場ウェストエンドでも作らないほどだ。 しかし‘ドリアングレイ’は今年溢れた大型創作ミュージカルの中一番完成度高く抜き出した舞台になった。
ドリアングレイが誰か。 皆に愛される純粋な青年であったが ‘罪の意識のない完璧な快楽を完成する’ という無神論者の独りよがりの哲学に惹かれて肉体の美しさと腐っていく魂を対等交換をして破滅をむかえる人間ではなかったか。 科学が神学を押して世の中を支配することになった社会像とひっくり返った世の中を生きていく人々の世紀末的不安などが表現されないならば単純にヨーロッパ貴族社会を舞台にしたファンタジーミュージカルになりやすい素材だ。
理知や演出は本人の長期のモダン舞踊土台の振付と造形美あふれるスタイルリスィした舞台、その上で詠じられる観念的大使で芸術的布石を敷いた。 一方製作発表会で “難しいきめを維持するがすべての人々が理解して楽しんで胸を打たれる作品で作る”と言った彼の言葉を具現したのはまさにキム・ジュンスであった。
“ショービジネスは作品性がいくら良くても興行にならなければ消えるから悩んだがキム・ジュンス出演でどんな作品より心置きなく創作することができるようになった”と言った彼の言葉のように、難しい哲学を感覚的に伝達したのがキム・ジュンスだ。 
そのため ‘キム・ジュンスのためのミュージカル’ではなく ‘キム・ジュンスによるミュージカル’と批評したい。 
果してキム・ジュンス以外に誰がドリアングレイになることができるか。 
彼は盛りの演技力と熟れた歌唱力、隠しておいた踊り実力で俗語で ‘烈日して’ 自分のすべてのものを降り注ぐ。
目がぱっとついたことはコンサートでも見そうなアイドルダンスであった。 
通常大劇場ミュージカルで主人公はダンスをしない。 アンサンブルの群舞と派手な舞台が見どころを満たして主人公は歌と演技に集中する。 キム・ジュンスは公式を壊して全身を燃やす。 露出もある。 だぶだぶなガウンだけかけて生足をさらけだす ‘原初的本能’のシャロンストンのように足を組んで、ガウンを半ば脱いでセクシーな背筋まで現わす。 
額縁をモチーフにした舞台装置もいちめん彼の顔で覆い被せて、舞台と立体的に融合された映像は彼の 3Dミュージックビデオであった。 内面の罪悪を発散するアングカルジン音色とほとんどすべてのナンバーを爆発するメタリック高音で締め切る超現実的歌唱力は彼をこの舞台の代替不可能なアイコンで作った。
すべての場面で全力疾走する彼を見て “2ヶ月の間ワンキャストで大丈夫であるか”と思う心配も入る。 チォルポドック倒れるエンディングが実際状況と見えるほどだ。 “ワンキャストはとてもぴりっとします。
 しかしぴりっとより責任感が何倍必要です。 無理も来るが、観客は公演を初めて観にいらっしゃるじゃないですか、長期公演のために力を抜くとかそんな方法も分からなくて、ただ毎回メシン最善をつくすだけです。”
この演出はオスカーワイルドが言う ‘美しさ’と言うのは ‘人生の美しさを誰より情熱的に楽しむことができること’と言いながら “ジュンスの持った美しさは疲れないエネルギーにあって、それがすぐジュンスのオーラ”と言った。 キム・ジュンスが ‘世の中で一番美しい男’ ドリアングレイであるしかない理由だ。