まず、これは僕の考えで歯科医全般の話をではありません。
身体全般に問題がある。
それは歪みだろうが、椎間が潰れてるだろうが、免疫だろうが、疾病だろうが。
なんでも。
問題ある人が口の中だけ健康にするって、考えに無理があると思うんですよね。
逆に口の中がボロボロで全身の健康て、それもまた然りじゃないでしょうか?
専門化の進む社会において、歯医者は口の中が管轄だし、それはそうだと思いますが、身体が繋がっている以上、口の中に変化をあたえると全身にどれだけの変化が及ぶかをしらなくてはならない。
全身に手を加えるならば口の中にもなんらかの変化が起こることを予測しなくてはいけない。
そう思いませんか?
今日は片目が緑内障になった昔から長く診ている患者さんがお久しぶりに来られました。
噛み合わせがかなりくずれていました。
先週は長年診ている患者さんが一年ぶり来られて、噛んだら歯が痛いと…
調べると管理していたはずなのに、あり得ない噛み合わせの崩れ方をしていました。
おかしい…何かがおかしい…
問診していくと、白内障を患い、視界が狭くなったと…。
一月前に2人、年間で5.6人。噛み合わせの調整をすると、眩しい!あれ、眼がさっきより見える気がする。
という反応を示すひとがいます。
人間は目で自分の位置を確認し、視界の広さで運動範囲を決めます。
そこに変化があれば、当然動作は変わるし、姿勢に影響は及ぶし、そうして全身に変化があるならば噛み合わせにもなんらかの影響が及ぶと考えるべきでしょう。
逆に顎関節と目の裏側を構成する骨が主要筋肉で繋がっているので、23個の骨で構成される頭蓋骨が歪むならば、医療では世界中で歪まないとされていますが、でも実際は歪みます。噛み合わせに問題があれば、筋肉に過緊張が起こり、目に問題が起きます。
左右視力差のあるガチャ目なんていい例です。
頚部筋は噛み合わせが整えば緩みます。
頚部筋のどこに緊張があるかを診ることは調整すべき歯と噛みあわせの部位を決めていくのに有効な診査です。
頚部の可動が広くとれるようになるです。鎖骨や背中方面の各所に繋がる筋肉の緊張がとれてるってことです。
人間、運動する上で、重心移動をする上で、呼吸をする上で、姿勢にも関与する横隔膜の緊張問題においても、胸郭の状態、胸郭の可動域は重要です。
胸郭の上部には鎖骨があり、そこには多くの頚部筋が付着しています。背中にも。
頚部筋の緊張がとれている時ほど胸郭にアプローチが有効なタイミングは少ないでしょう。
そして内部に、肺や心臓を有する胸郭の可動も噛み合わせの調整で広くできます。
それは間違いないことです。
世界中が否定しても、それは日々桜通り歯科クリニックでは当たり前にあることですので。
それをどうとらえるかは自由ですが、
歯を少しでも削れば身体にはそんな変化が及びます。
正直足裏まで変化は及びます。
歯を削ることは一大事なわけです。
さて、頚椎ヘルニアの話ですが、歯を削って潰れた椎間が延びて元に戻ることなどないでしょう。
しかし、頚部筋の緊張がほどけるならば、問題点周囲の緊張に影響はあるということです。
それが多大な症状の変化に繋がることは間違いありません。
今は世の中的に頚椎ヘルニアの治療に噛み合わせを考えることなどありません。
けど、考えるべきなんですよ。
そこの問題点をとって、それでも手術がいるならば、そうすべきですね。
しかし、そこに至るまでに歯医者がやれることがあるのは間違いない事実ですから。
皆さんに知ってほしいわけです。