インドにいってからはじめて心が揺さぶれたのは、エローラの帰り道にリキショー親父に連れて行ってもらったヒンドゥー寺院でのこと。 


ヒンドゥのお坊さんからおでこにビンディつけてもらったとき、なにかが心に触れちゃって、涙が出るくらいうれしかった。 大げさかもしれないけれど、それまでは観光客としていた私をインドが受け入れてくれたかもって思え、少しずつインドのなかに私自身が溶け込み始めたような感じがした。


ヒンドゥのお寺では、シヴァ神のお伴の牛さんの像に赤やピンクや黄色のヴィンディーを塗って、お花をかけて・・・、インド人のおばあさんに言われるままに見よう見まねでおまいりして、少し躊躇しながらお堂の中に入っていった。 お参りに来ている人たちが熱心にお祈りをささげている様子は、神秘的でもあり、狂気じみてもいた。 ものすごい熱気、ぎらぎらした感じで圧倒されてくらくらしてしまうくらい。 どうしてこんなに熱心になれるんだろう??? 何を求めてやってきているんだろう??? やっぱり、今でも不思議。


あの不思議な空間で、おでこにちょこんとつけてもらったビンディ。

今ではもう消えちゃったけど・・・、 あの時、あの空間で、感じたことは、忘れられない思い出のひとつです。


                                                           sakura