先日このブログで、登山家の田部井淳子さんの言葉をおしえていただいた。


※田部井淳子さんもがんを患っていた。






「病気になっても

病人にはなりたくない」





この言葉に、私は頭をガーンと叩かれたような気持ちになった。



病気になって、何か治療をするたびに体が変わってできることが減っていって、そのショックでメンタルもガタガタになって、どんどん「病人」になっていっているときだった。




この言葉を知って、今の自分がまさにそうだ。これじゃダメだ。

自分で病人になっていってはダメだと気付かされた。





それから田部井淳子さんにまつわるいろいろをあらためて読んでいたら、田部井さんにも抗がん剤の副作用による手足のしびれがあったという。



それについて、田部井さんはこう言っている。




「しびれがあるのも生きている証拠」





私は初回の治療から手足のしびれが出てしまい、医師から「他の副作用は治療を終えれば元に戻るが、手足のしびれは残ると思う」と説明を受け、それに少なからずショックを受けていた。




でも田部井さんがそう言ってしびれる手足で山に登っていたのを知って、私はもう失ったものを数えるのはやめようと思った。





よくよく考えてみたら、病気がわかる前から失っているものなどいっぱいあった。


たくさん走っても痛まない膝とか、

滑らかに回る肩関節とか、

むき卵のようなツルリとした肌とか、

夕方まで寝ていられる体力とか、

アレだのソレだの言わない記憶力とか、

遠ざけなくても見える視力とか。




これをいちいち気に病んでいたら生きてなどいけない。

ひとつひとつ、それなりに対処してきたのだ。




手足のしびれもそれと同じだ。





ずっと付き合うものなら、早くから上達しておいたほうがいい。



ということで、歩くときは足の指を広げることを意識して指の付け根から指先までで地面をなめるようにグリップする。

手指は温めてこまめにマッサージ。


できれば今より症状が重くならないように、次回の治療のときは圧迫したり冷やしたり、しびれ防止に効果があると言われていることはとにかくやってみる。


担当医にうるさがられても、薬の服用について納得いくまで相談する。




また山に行ったり走ったりしたいので、今から準備だ。

症状が改善することもあるかもしれないしね。



友だちが作ってきてくれたお弁当。

うれしいーーー!


今日も歩いてきました。

途中、歩くのと変わらないくらいのスピードでわずか1.6キロですが走ることもできました。


人数はふたり。同じ方向を向いて座り、食べ終わった後はすぐにマスクをして過ごしました。