ベルベル語で「神の国」という意味のかつての首都マラケシュへ。
スペイン南のセビリヤから海岸へ移動し、ジブラルタル海峡を船で渡るルートが
いくつか存在し、実際ジブラルタル海峡は最短モロッコまで14kmで行けるのです。
で、そのルートをとってみたかったのですが、そうするとモロッコ滞在を少なくとも
一週間くらいは見ないといけない。
そうすればフェズから入って青い街シャウエン、カサブランカと寄って行けたのですが!
今回はダーリンの希望で「バルセロナへ行きたい」そのついでのモロッコだったため
そこまでの日にちを確保できず、マラケシュ一都市の狙い撃ち^^
ということで、やむなく飛行機で向かうことに。
飛行機から海峡を挟んで二つの大陸を見ることができました!
これがまた面倒なことに、せっかく南のセルビアにいるというのに、一度北のマドリッド
に戻ってからマラケシュに向かう便しか見つけることができませんでした。
(IBERIA航空にて)
マラケシュ空港に到着して驚いたのはその空港デザインの美しさ!
中からみても、外からみても美しい造りをしていました。
今回宿泊するのは「リヤド」と呼ばれる邸宅を改装したプチホテル。
事前にMAPを確認するも、意味不明(笑)
リヤドに連絡して空港まで迎えにきてもらうことにしました。
マラケシュは空港と街が近いので車で10分くらいでジャマエルフナ広場に到着。
車を降りた場所はどうみても広場の入口であって、ホテルの入口ではない。
不思議に思っていると、運転手さんが誰かと話をしている。
「Welcome」
と言って出迎えてくれた人が今夜宿泊するリヤドのスタッフだということがわかった。
私たちのキャリーケース2つを運びながら、
「ここからリヤドまで歩きます」
「どのくらい歩きますか?」
「5~10分くらいですよ」
「(えっΣ(゚д゚lll)そんなに??)」←心の声
人が行き交い、商売人たちが忙しなく声かけしている最中をかき分けて、
途中で馬車に轢かれかけながら、スタッフの人の後を追いかける私たち。
蛇つかいの不思議な笛の音色や、カタコトの日本語での勧誘の声。
現地スタッフの人の背中が頼もしく見えてしょうがない(笑)
ジャマエルフナ広場から繋がる狭い路地はスーク(市場)になっていて、
スタッフさんはズンズン進んでいきます。
スークは狭い路地の両脇に店がずら~とどこまでも続いています。
絨毯、ランプ、皿などの陶器、スパイス、バブーシュ、アルガンオイルなどの日用品・・・
夏の暑さ対策のためか、スークは天井があって薄暗いため、慣れるまでちょっと怖い^^;
今度はスークの路地より更に狭い路地へと突入します。
もはや迷宮。絶対に1回では理解できない小道を何度か右折と左折します。
えええ~?Σ(´∀`;)と思っているうちにようやくお目当てのリヤドに到着。
城壁都市だとは聞いていたけれど、ここまでとは・・・。
絶対に敵がきてもここまで踏み込んでくることが困難な上、再度訪れることもまた困難。
リヤドの扉も固く頑丈に閉じており、不審者を寄せ付けない雰囲気が漂います。
ただ、一歩リヤドの中へ踏み込むと、そこにはオアシスのような静けさが待っていました。
中庭をもつ邸宅が一般的だそうで、中庭をぐるっと囲むように部屋があります。
美味しいモロッコティーをいただきました♡
お部屋に通してもらうと、そこはアラビアンな世界が!
素敵です♡
三階建てのリヤドの屋上からはマラケシュの街が一望できます。
モスクが見えます。
遠くに雪をかぶったアトラス山脈が見えました。
一休みしてから、早速スークへお買い物へ出かけます。
可愛いデザインのお皿と意匠性のある飾り鏡をゲットできて大満足の私。
お兄さんはちょっとお疲れモード?「ビンボープライス」って何度も言ってました笑
どこで覚えたのかしらそれ。それにしてもちょっと値切りすぎたかしら・・・(^_^;)
だって、どのお店に行っても値札がなくて、値段なんてあってないようなものみたいだから。
あちらの言い値に対して半額くらいが落としどころ。
最後は「これしか持ってない」とお財布をみせて、ダメならサヨナラ、と去ろうとすると
フィックスって感じです(笑) ユーロ使えました。
翌日も同じお兄さんの店で可愛いアラビアンランプを手に入れることができました。
確かARGANAビル(目立つビル)の近くにある黄色い看板の両替所がレートいいよ
と教えてもらっていってみると、確かに空港の両替所よりはちょっといいかな。
ここで両替。
ちょっと疲れたのでリヤドの人のおすすめ100%オーガニックオレンジジュースの店へ。
40円でしぼりたてオレンジジュースを飲めます。
(マドリッド空港でフレッシュキウイ飲むために700円はだした)
両替所の並びにあるレストランにて早めの夕食をとります。
旦那と二人で撮ってもらうつもりで声かけたのに、なぜかこうなりました(笑)
ラムがめちゃ美味しかったです。あとクスクス。大量のじゃがいもと牛肉とか。
あと顔より大きいちょっと固めの丸いパン。これですでにお腹いっぱいです。
一応モロッコの国教はイスラム教。イスラム教は豚肉を食べないのですが、
メニューにはちゃっかりポークもありました。
わりと寛容な国らしくて、キリスト教もユダヤ教もOKみたいな感じらしいです。
おそらくフランス領として占領されていた時代があるので、そういったことも
関係しているのかもしれません。
街の人はベルベル語、アラビア語のほかに、英語とフランス語が話せる人が
多い印象がありました。(ついでにおかしなカタコトの日本語)
この日はなんだかどっと疲れて割と早めの就寝。
リヤドの中庭では他の客が遅くまで騒いでいたような気がしますが、ほとんど
気にならずに爆睡。
翌朝はモーニングに果物とハチミツとジャムとホットケーキのようなパンなどを
いただきました♡
早速、本日は観光へ出かけます。
まずはイヴサンローランが愛した庭園と言われるマジョレル庭園へ!
リヤドから歩いて20分くらいのようだったので散歩がてら街歩き。
それが・・・めっちゃ迷って大変でした(´Д`;)
なんかほんとに目立たないんです。看板とか入口とかが。
なんとかたどり着くと30人くらい並んでいる列が見えます。
ほとんどがフランス人だったような気がします。
15分くらい並んでやっと入れたと思ったら、そこには不思議な世界が広がります。
竹林とサボテンのコラボレーション!
イヴサンローランがマジョレルさんから買い取ってしばらく住んでいたようです。
このあとは、タクシーをひろってジャマエルフナ広場に戻ります。
次に目指すのはバイヤ宮殿。
広場から歩いて10分くらいの場所にあります。
こちらは車で行くより歩いたほうが早い。
繊細な意匠デザインに飲み込まれそう。
バイヤ宮殿を出て、目の前のカフェでちょっと一息。
アボカドジュースどんな味かと思いきや、オレンジジュースと割っていて
美味しかった!
次にバイヤ宮殿から徒歩5分かからず到着できるエルバディ宮殿へ
遺跡のような場所でした。階段の上からマラケシュを一望できます。
どこに行ってもジャマエルフナ広場が中心になっているため帰り道は簡単でした。
帰り道にアルガンオイルとバブーシュをゲットし、ご機嫌♡
ラクダに乗ってアトラス山脈の麓にいくツアーや、オウリカ渓谷を見に行くツアー
なんかも興味があったのですが、とにかく今回は自分の足で歩いて自分の五感
で感じてみたかったので大満足です。
名残惜しいのですが今回はここまで。
帰りの飛行機からは飛び立った瞬間のマラケシュの夜景が眼下に飛び込んできました。










































































































































