無添加銀河アイスに刺激を受けてお母さんが作った銀河ロール!無添加銀河シリーズⅧ | 日本復活に燃える足心術師

無添加銀河アイスに刺激を受けてお母さんが作った銀河ロール!無添加銀河シリーズⅧ

私が無添加のロールケーキをつくろうと思ったきっかけは、今から三年前でした。

勤務先の会社では以前から無添加で健康に良い商品を取り扱っていたこともあって、私も「健康へのこだわり」はもっていました。というのも、私には六人の子供がいますが、その一人ひとりや周りの子供たちを見てもアレルギーや体の異変などを抱えている子がとても多いんです。そのせいで「食」に対して深く考えるようになり、その結果として「無添加」という三文字にとても敏感になっていきました。

子供たちが大好きなアイスクリームの原料表示を見ると、必ずと言っていいほどいろいろな添加物が入っています。たとえば、乳化剤、増粘剤、安定剤、合成着色料、香料など挙げだしたら切りがありません。しかし、そんなことはお構いなしに夏になると子供たちはアイスクリームをどんどん食べます。そこで「健康に良いアイスクリームはないだろうか」と、私はインターネットや雑誌で探して、探して、探しました。

そうして、ひとつの無添加アイスに辿り着きました。さらに、そのお店は私が住む奈良県の近くにあることが分かったのです。私はさっそくそのお店を訪ね、無添加アイスを食べてみました。

「・・・美味しい!」

あまりの美味しさに、私はその無添加アイスをつくっている方と話がしたくなりました。運よく話すことができたその方も、やはり無添加に対して強いこだわりをもっていました。そして、そこで聞いたのが「たとえ無添加と書いてあっても完全無添加の商品は本当に少ない」ということでした。

家に帰った私は、無添加アイスとの出会いを思い返していました。すると、ひとつの想いが心の底から沸々と湧き上がってきたのです。

「私も無添加の商品を手作りでつくってみたい!」

無添加の商品を探すのもいいですが、自分でつくれば子供たちにも安心して食べさせてあげられます。何をつくろうか考えていたところ、子供がつぶやきました。

「お母さん、ロールケーキつくってよ」

その一言が、ロールケーキをつくり始めた最初のきっかけでした。




意気揚々とロールケーキづくりを始めた私。最初は簡単に考えていた私でしたが、案の定そんなに甘くはありませんでした。とにかく無添加にこだわっていたので、当然添加物は一切入れずにつくりました。しかし、そのせいで生地は割れてしまったり、生クリームは硬くなったり、柔らかすぎたり・・・。

だからと言って、乳化剤、安定剤、膨張剤に頼ることは許されません。ベーキングパウダーすら使わない「無添加で美味しいロールケーキ」を目指して、毎日毎日挑戦が続きました。いろいろな雑誌のレシピを参考にしたり、数え切れないほどのロールケーキを試食しては研究を重ねました。そんな中で、以前から思っていたことが確信に変わってきたのです。

「やっぱり原料表示の中には、いろいろなものがどうしても入ってる」

生クリーム好きの私ですが、一般的な生クリームは胃がもたれてしまうんです。それで思いました。

「無添加の生クリームはないだろうか?」

以前にスイーツ店を営んでいたときから純生クリームの存在は知っていたので「ロールケーキには必ず純生クリームを使おう!」と思っていました。純生クリームといえば何パーセントでもいいわけではなく、一種類のものを使うよりもブレンドする方が美味しくてコクのある純生クリームができるんです。

その後も、毎日のように周りの人からいろいろな意見をもらいながら「ふわふわもっちりを作るにはどうすればいいか?」を徹底的に考えました。作ってみてだめだったら、また考えて作ってみての繰り返しの日々が続きました。インターネットや雑誌だけでなく、スイーツの材料が売っているところに直接出向いて尋ねてみたりもしました。そしてあるとき、ようやく今の「銀河ロール」に辿り着くことができたのです。巻くのも焼くのも手作りなので、どうしても形や大きさのバランスがふぞろいになってしまうこともありますが、手間暇をかけて一つ一つ心を込めてつくっています。

「とことん生クリームにもこだわって、完全無添加」

これは生クリームと生地だけの話ではなく、抹茶やココア、カスタードといった材料一つ一つにも「無添加」のこだわりをもって作っています。

例えば、銀河抹茶ロール。
一般的に有名なお茶というと「宇治」が有名かもしれませんが、私はあえて「奈良の大和茶」にこだわりました。銀河抹茶ロールに使用している抹茶は、偶然にも「自然循環方式の抹茶」に出会い、その茶葉を真剣に育てている若干20代の若者によるものです。彼の抹茶にかける精神・思い・信念に触れ、今日の銀河抹茶ロールが誕生しました。自然そのものの色合いそのままを出しているので、一般的な抹茶とはまた一味も二味も違う味わいを感じていただけると思います。

ロールケーキの品質を左右する「卵」ももちろんエサにこだわった卵を使っていますし、ココアにしても100%純ココアを使用。カスタードも、バニラビーンズ、そしてそれ以外の添加物はもちろん全く入れず、手作りしています。

しかし、そのこだわりのために、また一つ新たな問題が立ちはだかりました。配送方法です。一般的な配送方法は冷凍便ですが、銀河ロールに使用している純生クリームには添加物が一切入っていません。そのため、温度変化などによって味が損なわれてしまいますので、冷凍便でお届けしたくなかったのです。冷凍せず、なおかつふわふわ、もっちり、しっとりの銀河ロールをお客様にお届けする方法を模索しました。そして、ようやく辿り着いた方法が今の「真空パック包装」による保存です。

一般的な真空パックのイメージだと「せっかくのふわふわ感がペッタリと潰れてしまうのでは?」と思われるかもしれません。しかし、試行錯誤を重ねた結果「銀河ロールに合う真空パック」を見つけ出すことによって、5日間の冷蔵保存が可能になりました。そんなこんなで、ようやくようやく、日本全国の皆様のもとへ「銀河ロール」をお届けすることができるようになりました。




ロールケーキで有名なところとしては、堂島ロール、小山ロール、そのほかにもたくさんのご当地ロールケーキがあります。そしてそれらの多くがパティシエの方の積み重ねの経験が基になってロールケーキになっています。それにひきかえ・・・

「ロールケーキ自体も焼いたことがない私にできるのだろうか?」

ロールケーキを作り始めてから思い通りのものが出来ない度に、この思いが脳裏をよぎりました。一つ目のロールケーキを焼き始めてから商品化するまでにも、「果たしてこれを売ってもいいのだろうか?」と何度も思いました。それでも、その思いを打ち消すように、脇目も振らず真心を込めて一つ一つ作ってきました。だからこそ、きれいに焼きあがったロールケーキを見つめているだけで、ロールケーキがわが子のようにかわいく愛おしく思えます。今でもそれは変わりません。「美味しい!」と言って食べてくださるたくさんの方々を想像しながら、いつもいつもロールケーキを焼いています。

どんな困難があったとしても、決してあきらめずに続けたことで、今では多くのお客様から「美味しい!」という一言を聞くことが出来て、本当に良かったと心から思っています。銀河工場が出来て、たくさんの人に「無添加で美味しいロールケーキ」を食べて頂けることは、私にとっても銀河工場のかけがえのないスタッフ全員にとっても、とてもうれしいことですし、この上ない幸せです。

今こうして、「無添加のアイスクリーム」と一緒に、「無添加で美味しいロールケーキ」を作ることができることは、本当に神様の計らいがあったからこそだと、今もそう思っています。だからこそ、これからもたくさんの皆様に「無添加で美味しい銀河ロール」と「完全無添加銀河アイス」を食べていただくことが私の心からの願いでもあります。

みなさま、どうぞこれからも銀河工場をよろしくお願い申し上げます。