人間って素晴らしい。やばい素晴らしすぎる。なぜ神様はこんな素敵なものをお創りになさったのだろう。素晴らしい。なんて素晴らしいんだ。
男。
壇上でひたすら同じようにしゃべり続ける男。
桜田第一高校一年生にして生徒会長になった男。
水鏡皇星。
今はその就任挨拶だ。
全校生徒計1340名が呆然とその場に立ち尽くしていた。
すべての人が思っていた。
どうしてこいつが生徒会長になったのだろう。
僕も例外ではなかった。
この話は永遠に続くのではないか。そう危惧していたのだがその心配はなくなった。彼は話を変えた。ところで、と。
「この学校には部活動というものがあるらしい。そして、生徒会には俺の他にもメンバーがいるらしい。生徒たちは普通の日常を送っているらしい」
何を言い出すかと思えば当たり前のことばかりだった。
「普通に日常を送るということはとても幸せだ。だから、君たちに不幸になってもらうことにする」
唐突なセリフに空気が凍りつく。彼の次のセリフを待つかのように静寂が続く。
「すべて無しだ」
彼は両手を広げにこやかに言った。
「部活動?いらない。生徒会?俺一人で十分。普通の日常?・・・すべていらない」
今度は静寂は訪れなかった。
皆が口ぐちに揶揄したり罵声を浴びせている。
しかし、彼は平然とした態度でたっている。
生徒の一人が言った。
お前にそんな権限ないだろ。
確かにそうだ。こんな横暴を教師たちが認めるはずがない。
教師たちのほうに目をやる。
しかし、彼らもまた平然とした態度でそこに構えていた。
「・・・そんな、まさか」
「ご明察。先生方ご公認です」
人を馬鹿にするような言い方だった。まるで、すべてを知っていたかのような彼の態度は不気味だった。
「でも、それではあなた方がかわいそうだ」
おどけて困ったような表情をする。
「いつでも、挑戦を受けますよ。方法は問いません。私を負かせれば、その人物の要望を受け付けましょう」
話が終わったのだろうか。彼は礼をし、壇から降りようと歩き始めた。
しかし、不意に足をとめた。あ、そうそう、と。
「君たち今日から家に帰れないから」
様々な声が飛び交った。
何が起こっているのか。夢なのか?もうわからない。家に帰れない?どういうことだ・・・?
就任挨拶について先生からは特に何もなく、就任式は終わった。
教室。
入ってすぐに異変に気付いた。
「日課表が・・・」
黒板に張られた日課表。全ての教科が変わっていた。「?」とだけ表記された日課表だった。
「これもあいつの仕業なのか。「?」ってなにが起こるんだ」
そこで、校内放送がかかる。もちろん、声の主は水鏡だ。
「やあやあ。みなさん、ごきげんよう。プレゼントは気に入ってくれたかい?」
馬鹿にしたような態度はさっきとまるで変わってない。むしろ、余計に腹立たしくなった。
「何が起こるか分からない「?」な授業。楽しみだね。さあ、生きて教室を出られるのは何人だろうね。頑張ってくれよ」
放送は終わった。
生徒の一人が動き出した。
倉山宗吾。クラス1の力持ちだ。
「出られないだと?ふざけるな!今すぐ殴り飛ばしてやる」
そういって彼はドアに手をかけた。
しかしドアは開かない。
「・・・?向こうのドアなら」
向こうのドアも開かなかった。それどころか、窓の一つも開かない。
「閉じ込められた」
僕は息を漏らすようにつぶやいた。
時計を見る。すでに授業の始まっている時間だった。
「授業が終わるまで出られない・・・」
彼は「生きて教室を出られるのは何人だろう」と言った。つまり、誰かが死ぬということか。いや、全員が死ぬ可能性も・・・。
外から足音が響いてくる。
「良かった、先生だ!」
みんなが喜びの声を漏らした。
しかし、すぐにその声は消えた。
足音はだんだんと大きくなっていく。人の足跡には聞こえなかった。
先生じゃない。
やばい。
やばい。やばい。
やばい。やばい。やばい。
ヤバい。ヤバい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。
心臓が高鳴っているのがわかる。
自然とクラスの端のほうへとみんな寄っていた。
やがて、足音はドアの前で止まった。
つづく。
やばい。どうなるんだろ?
てか下手すぎて笑えるww
文章力ほしいー(笑)