成績不振により2軍でノースロー調整を行っていた、昨年の沢村賞投手ATQまにを(22)が6月中にブルペン調整を行うことを明かした。3月の格下とのオープン戦で7打数ノーヒットにより、2軍落ち。試合後のインタビューでは「心が折れた。」とだけ言い残し、球場を後にした。
初の2軍落ちを経験した後、下半身に悪性腫瘍が発覚しそのリハビリが長引くという不幸も重なった。そこから早期1軍復帰を目指し、リハビリと食事を中心としたトレーニングを重ねていた。3ヶ月で6kg増やし、見違える様に身体が大きくなった。
「あの時悔しくてもう野球を辞めようと思いました。でも気付いたら『まっすぐ、スライダー、カーブ、あとツーシームかな』と電車で呟いていた自分がいたんですね。そこでやっぱり俺は野球が好きだ。もう一度あのマウンドに立ちたいと思って、必死にトレーニングをしました。」 その力強い言葉に熱い思いが込められている。
そしてこう続けた、「待っていてくれているファンや、同僚のさいち、HIROTO総合コーチに恩返しがしたいです。実践的な感覚はまだまだだけど、しっかり調整して夏までには1軍でもう一度投げたいと思います。」
HIROTO投手コーチ(50)は「アイツはやってくれるよ。大丈夫。」と元エースを信頼しきっているようだった。
現在ATQは2本柱の一角、防御率、イニング数リーグトップのさいち(22)が孤軍奮闘し、ギリギリのところでATQを支えている状態だ。しかし去年の沢村賞投手まにをが戻ってくれば優勝争いも十分視野に入る。
小さなエースまにをが戻ってくる日も遠くは無いのかも知れない。