まめ芝。を終えて | 語部屋

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~かたりべや~  表現集団ATPの「かたりべ」こと、横溝大希が綴る叙事詩です。

今回で、『まめ芝。チーム』の記事は最後になるのかな。



ご来場下さいました皆様、改めまして 本当にありがとう御座いました!!
《おはなしのくにのお姫様》、お愉み頂けましたでしょうか?


私は『語り』として参加出来て、とても楽しかったです。

ミステリアスで嫌味な役でしたが、嫌いにならないで下さると嬉しいです。


そして、【パンドラ童話集3】にて再会出来る事を 心待ちしております。




ここで、ちょっと裏話。

実はこの演目、従来のキャラが一切登場しない 別軸の物語でした。
内容的には【パンドラ童話集3.5】な位置付けで、第3期と第4期の架け橋的な役割を担っていました。
そう、既に第4期の構想があるのです。
ですのでそれらを踏まえて、第3期と第4期のそれぞれの伏線が張ってありました。

ご観覧して下さったお客様は、どちらも より楽しめること請け合いです。




~以下、役への感想~


今回の『語り』は、キャラ的に【パンドラ童話集3】の『ミスターMC』と被らない様にするのが大変でした。

奇妙な進行役というのが共通点でしょうか。

しかし性格的にはかなり異なる両者だけに、自分の演技の幅の狭さを思い知らされました。


かなりの強行軍で本番まで来ましたが、私としては懐かしい感覚でした。

ちょっと前までの表現集団ATPは、こんな感じでしたので。


参加者全員が、他にも公演を控えている状況での本番でした。

それらと並行して稽古をしてきたわけですが、皆で協力してきたから乗り切れたのだと思います。


「もっと時間があれば…。」とは、常に思ってしまうもの。

しかし「限られた中で何をしてきたか?」の方が、重要な気がします。

公演日が決まっている以上、使える時間は有限ですので。


本番の週に、自分の役に追加要素を入れました。

複雑になった分、より面白いキャラクターになったと思います。

これは、【パンドラ童話集3】の稽古に出ていたからこそ 気付けた事でした。

まさか、演じる役にまで影響するとは…。

物語や世界観がリンクしているという事を、今まで以上に より深く感じました。


「道化」「司会」「人形」の、3種類の動きを心掛けてみました。

きちんと表現使い分けられていたのかは、あまり自信がありませんが…。

『語り』なのに、身体表現に挑戦っていう斬新さ!?


初日は、丁寧さを意識した反面 硬さが抜け切れませんでした。

しかし、全体的に稽古以上の出来でした。


2日目は、テンポを重視するあまり 起伏が乏しくなってしまいました。

しかし、お客様への投げかけに 手応えを感じました。


3日目は、2回の反省を活かす様にイメージしました。
結果、最後の最後で 一番面白くなったと思います。


生もの故に、どうしても差が出てしまうのは仕方がない事だと思います。

ただ、今回は安定性に欠けていたのもまた確かでした。

これには、自分の力量不足を否めません。


色々と書きましたが、全体的には好評だったように感じました。

反省すべきは 見直し、良きところは より良くし―。

本番の差し迫った【パンドラ童話集3】へと、繋げていきます。