《ミスターMC》演じるとは? | 語部屋

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~かたりべや~  表現集団ATPの「かたりべ」こと、横溝大希が綴る叙事詩です。

『ミスターMCのパンドラ裏話コーナー』

※あくまでもイメージです。劇中の同名キャラクターとは異なります。

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皆様こんばんは、ミスターMCです。


本日の稽古をご紹介。


集合し、着替えを済ませたら、演者の皆でウォーミングアップ。

その後は、早くも定番になりつつある『鬼ごっこ』と『名前鬼』と『カウントに合わせて動く』を行いました。
トータルで約40分、何かしら動き続けている状態でした。
さて、何人が筋肉痛になるのか?
気になるところです。


休憩を挟み、本日のメインへ。
進行台本の冒頭部分を、ひたすら繰り返し行いました。
しかしそれは、本番に向けて演出をつけたりする作業ではなく、『演じるとは何か?』を演者が体感する為のもの。

本役でないからこそ、自由に設定や演出をつけて遊びました。
『柔和なおじ様だけど腹黒い稲江鮭様』
『そんな稲江鮭様が好きな、無垢な少女のTOMO様』
『偶然にも設定が重なり、両想いのカップルとなった、古島緑様と島崎僚慈様』
『背が小さいことにメゲない、クールで情熱的な土橋奈緒様』『セクシー美女だけどイケメンな茅野奏様』
『台詞の有無に関わらず、ずっと笑い続けている稲江鮭様』
『ヨボヨボおじいちゃんな、古島緑様』
『腹話術をしている土橋奈緒様』
『全員に必ずちょっかいを出す島崎僚慈様』

などなど、様々に行いました。
笑いも絶えず、賑やかな場でした。

これらは、直接的に演目を創る稽古ではありません。
しかし役者の理解や感覚を深めるのは、今後の稽古でプラスに働くことでしょう。

そして稽古の最後に、演出の島崎敦毅様はこう述べました。
「演じるとは、1つの物事に対して『どう感じ』『どう考え』『どう行動するか』、それらのプロセスを構築することである。キャラクターを深めるのは、その中の1つの作業に過ぎない。ただし事前に固めるのではなく、常にその場で起きることである」と。


演者を改めて見つめ、それぞれの足並みも揃ったことでしょう。
始めの1歩の…はじまり、はじまり。