スタッフ担当からコメントが届きました。
コメント第2弾は、役者以外で参加しているATPメンバーから。
裏で活動している皆が居るからこそ、舞台は成り立つのです。
そんなメンバー達の意気込みです!!
表現集団ATP代表、演出、島崎敦毅です。
5年前、どこに向かうのか、どこを目指しているのかもよくわかっていなかった頃、とにかく「おもしろいものを作りたい」という思いだけで立ち上げた表現集団ATP…時間と表現を重ねるうちに、高台に登るように視界は開け、自分たちが目指したい場所が、そこにたどり着くまでの障害が、いろいろなものが見えるようになりました。
そして、先を見通すのと同じ視線の高さで後ろを振り返ると、迷いながらも前に進んできた足跡が…
うっそうとしげる森の中を進むには、1歩1歩自分の足を前に進める意外に術はなく、たとえ迷いながらだったとしても、1歩1歩進んできたからこそ、今この風景を見ることができました。
途中で離れていった足跡もあります。変わらずそばにある足跡もあります。途中から寄り添ってきた足跡もあります。
次の5年、その次の5年、そのまた次の5年も…足跡が離れぬよう、足跡が集まるよう、足跡を裏切らぬよう、『ボクとアナタの夏休み』という1歩をしっかり踏み出します。
お時間ご都合よろしければ、これをご覧の皆様も一緒に劇場に「いっぽ」を踏み出していただければ幸いです。
原作のYunomiです。
『ボクとアナタの夏休み』の原作を作ったのは、3年ほど前でしょうか…その年に上演する予定が、ちょうど半分ぐらいできたところで、別の演目をやることになり、ちょっと残念な気分になったのを覚えています。
それ以来、次やるから、次やるから…と、何度も上演の企画が持ち上がってはダメになりを繰り返し、きづけば、周年…『今年こそアオイねーちゃんを○○(内容に触れてしまうので)しよう』と、ようやく日の目をみることになりました。
そして久しぶりに台本を開くと、半分までしかなかった台本は、団体で取り組んできたあれこれを吸収しながら変わりつづけていたらしく、その結果、最初に私が考えたときとは違う空気をまとったものになりました。
最初はとまどいを感じなかったといえばウソになりますが、あがった台本を見て、
「きっと、台本の神様とかそういうのがいて、ここまで育てるためにストップをかけてたんだ」と、納得しました。
おそらく最長の熟成期間をへた物語です…どうぞご覧ください。
昔、そこにいると誰かいて、名前なんか知らなくても夕方まで一緒に遊べて、約束なんかしなくても毎日のように遊んで、そんなことができる場所がいくつかと、友達が何人かいました。
でも、でっかくなるにつれその友達はへっていって、名前を知らないと一緒にいられないようになり、しまいにはその場も減ったりなくなったり、別のものに変わったりしていました。
まぁ、それが大人になるってことなんでしょう。
同じく、昔は自然と約束や決まりごとが生まれ、それは守らないといけない何かではなく、守ると楽しい何かで、みんなのために存在するもので、それが自分たちにとってプラスになることをなんとなく把握しているからこそ受け入れていたもので、その程度のものなので、それがあるせいでおもしろくなくなるなら、誰かがないてしまうなら、平気でぶち破るようなものでした。
でも、でっかくなるにつれ、ルールは厳格なもので守ることが大事で、なんでそれを守らないといけないのか分からなくなり、そのルールのせいで困る人がたくさんいてもルールだから破れないわけのわからないものになり、一部の人が自分や自分たちのために使うことのほうが多くなりました。
まぁ、それが大人になるってことなんでしょう。
別段、この台本で社会問題を訴えたいわけでも、風刺をしたいわけでもありません。じゃぁ何がいいたいのかっていえば、この台本に出てくる子どもは大人の理屈なんてものともしない身勝手なやつらで、それをよしとしている人間が書いた台本ゆえに、理屈とかルールとかそういったものなんかしるもんか、とそれがいいたいわけです。
かわりに、劇場に遊びにくる友達が笑って過ごせるように、楽しく過ごせるように、それだけは唯一の約束として書きつづけました。
あなたがどこの誰かは存じ上げません。
あなたがどんな方かも存じ上げません。
でも、遊びにきてくださるなら、あなたはボクの友達です。
たとえその場限りの友達だとしても…いえ、その場限りの友達だからこそ…細かいことはぬきにして、楽しく遊ぼうじゃありませんか。
舞台監督補助 / 丸仁方 場実
皆様、こんにちは。
舞台監督補助を務めます、丸仁方です。
今回の本公演では、舞台監督とATPとの架け橋・スタッフ陣の統率役・大道具の補佐として参加しております。
規模・人員・制作物などが過去最大となっている、表現集団ATP初のホール公演。
それらが円滑に進むよう、いつも以上に気を引き締めて臨んでおります。
演目に相応しい舞台創りというものがあります。
ただ絢爛豪華であればそれで良いという訳ではないのです。
今までに培ってきたもの全ての集大成として、脚本・演出・役者・衣装・大道具・小道具・音響・照明・特殊効果など、あらゆるものを最大限に引き出せるよう努める次第です。
そして、それらの中に《ATPらしら》を感じて頂ければ幸いです。
皆様に『おもしろい!』をお届けする。
その為に、自分を含め数多くの方が日夜奮闘しております。
この最高の2時間を観に劇場へ足を運んで下さればと、切に願います。
御来場、心よりお持ち申し上げます。
皆様いかがお過ごしでしょうか?私たちはとても元気ですよ!!
ついに来月本公演です!
私は今回は受付で参戦致します!
今回の公演も素敵な舞台になりますので、みなさん期待して待っていてくださいね☆
皆様にお会いできるのを楽しみにしています!!
ではでは、どろんっ!
舞台美術 / 下山 隼人
只今美術制作中です!一日でも早く舞台で生きる日を楽しみにしています!頑張ります!
特殊効果 / 堤 優加
影絵担当のゆうかです。
どこか懐かしい、モミノの空間を楽しんで頂ける様、精力を尽くして作ります。よろしければ影絵のほうもお楽しみに!
撮影 / 乙黒恭平
メンバー全員がかつてない程の力を注ぎ込んでいる本4公演。
僕は未だに力にはなれていませんが、この公演をきっかけに、自分だけのポジションを確立させていけたらと思います。
ATPにとって正念場でも、僕にとっては転換期。
忘れられない、夏休みになります。