春 または 秋になると
 
関西の幾つかの町で だんじりが登場します。
 
 
神戸のだんじりが 五月  
 
岸和田、尼崎のだんじりが 九月  
 
堺、姫路のだんじりが 十月
 
関西人は ごく普通に 「だんじり」 と呼びますが
 
だんじり って いったい 何やねん? というお話から。
 
 
一般的には 山車(だし)と総称しますが
 
東京では曳き物 博多では山笠 とも言います。
 
お祭りの日に 街中を練り歩くだんじりは 
 
お神輿に似ているけれど お神輿とは根本的に違います。
 
 
お神輿は 字を見てわかるように 神様の乗り物。
 
ふだん お社に祀られている神様が 専用の輿に乗って
 
管轄地域を巡る つまり 視察するわけですね。
 
なので お神輿には 神様だけしか乗れず 人が担いで歩きます。
 
神様と同乗するなんて 畏れ多いことですから。
 
 
それに対して だんじりの方は 人が乗ります。
 
神様が降臨するだんじりの上で 神様へのおもてなしとして 
 
お囃子を奏で ときに 踊ったりもします。
 
だんじりには車輪が付いていて 人が曳きます。
 
だんじりとは呼びませんが 京都の祇園祭の山鉾巡行も その仲間です。
 
 
お神輿は 厳かに神聖に という感じですが
 
だんじりは 賑やかに勇壮に という感じです。
 
(なかには ケンカ御輿のように 勢いのあるお神輿もあります)
 
 
さて わが街でも 
 
ゴールデンウイーク中に だんじりパレードが開催されます。
 
いまは あちこちで 練習中のお囃子が 聞こえてきます。 
 
パレードの日には たくさんの見物人が集まり
 
老いも若きも 街中 お祭一色になります。
 
 

 

だんじりに吊り下げられる、各地区の提灯が 駅前に並んでいますね。