女子部が出来て二年も経つと、人数も増えて安定してきました。成績の良い先輩を中心にチームワークも良く、私がバックアップに付いて行くということは余りなくなりました。
売り上げも安定して常に男子営業部と競うほどになりました。私は相変わらず役職的には、主任でしかなく平からひとつ上がっただけですが、女子部の実質的責任者として20数名のセールスウーマンを統括しています。
女子部の募集を開始して、応募してきたたった一人の女子部員とセールスに回っていた頃、周りの誰もが馬鹿にして同情されたものです。
女子部なんて絶対無理、女に営業なんて出来ないよと当時誰もが言いました。
女子部を作ると発案し、私にその仕事を与えた本部長でさえ内心余り期待してないようでした。
なぜなら最初の頃は人数もあまり集まらず、売り上げもなかなか出なかったので本部長もほとんど女子部に顔を出さず、私に任せっきりだったからです。
女子部員から出来ないので辞めたいと言われた時に相談に行くと、お前に任すとか仕方がないなとあっさりしたものです。
私はせっかく何かの縁があって共に仕事をするようになったのですから、一人も辞めて欲しくないとの思いで何度も話し合い、一生懸命バックアップして売り上げに繋げるようになってなんとか女子部員の信用を得られるようになりました。
そうすると今度はその女子部員が新人に対して、同じ様に相談に乗ったり励ましたりしていい連鎖が起こりだしました。こうして皆に助けられながら人数も少しずつ増え、売り上げも上がっていったのです。