「第2の検索エンジン」と呼ばれるように、いまやYouTubeは情報収集に欠かせないツールになりました。
全世界のユーザー数は20億人以上、日本国内でも約6,500万人が利用しており、ショッピングの際に目当ての商品をYouTubeで探したり、Google検索で見つけたアイテムをさらに詳しく知るためにYouTube動画を視聴したりする消費者は少なくありません。
そうしたなか多くの企業が自社のYouTubeチャンネルを開設し、商品・サービスのPRや集客・販促、ブランディングに役立てています。
たとえば、北欧スタイルの雑貨やインテリア、ファッションアイテムのネット販売を手がける「北欧、暮らしの道具店」
(株式会社クラシコム)は、2010年にYouTube公式チャンネルを開設。
スタッフによる商品レビューや、ストーリー仕立ての動画コンテンツを週2本のペースで配信し、2022年にはチャンネル登録者数が50万人を突破しました。これと並行して同社のネット通販事業の売上も右肩上がりで伸びています。
また、自動車最大手のトヨタも2018年にYouTube公式チャンネル「トヨタイムズ」を開設し、経営者のインタビューや社員・開発者のエピソード、新車の試乗レポートなどを定期的に配信。
視聴者目線のコンテンツでファンを囲い込むことで、これまで30万人以上のチャンネル登録者を獲得してきました。ナショナルブランドによる動画マーケティングの成功事例として、Webメディアなどでもたびたび取り上げられています。
ただ、いざ始めるとなると、なかなか簡単にはいかないもの。「YouTubeで情報発信したいけど、何から着手すればいいのかわからない」、「アイデアはあるけれど、時間と人手が足りない」と頭を抱える経営者やマーケティング担当者は決して少なくないようです。
加えて、YouTubeで成果をあげるには、地道な運用が不可欠。実際にチャンネルを立ち上げても人手不足から動画の投稿が滞ってしまったり、必要な打ち手を怠ってしまったりすることで再生回数やチャンネル登録者数が伸びず、チャンネル運営が実質的にストップしてしまうケースも多々あります。
そんな時は、社外パートナーの力を借りるのも選択肢の1つ。今回はYouTubeの概要や動画プラットフォームとしての特性を整理しつつ、YouTubeのチャンネルの運用代行・コンサルティングを利用する際のメリット、おすすめの委託先をご紹介します。
YouTubeチャンネルを立ち上げたい方、YouTubeの運用を通じてファンの獲得や売上拡大を図りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeとは
まずはYouTubeの概要について。サービス開始からこれまでの歴史や現在のユーザー数、ユーザーの利用スタイル、動画マーケティングに活用できる機能などを簡単におさらいしておきましょう。
20億人以上が利用する世界最大の動画プラットフォーム
YouTubeがサービスを開始したのは2005年。決済サービス大手PayPalの従業員だったチャド・ハーリー氏やスティーブ・チェン氏によってローンチされました。
もともとはディナーパーティーの様子を仲間内で共有するためのプライベートな動画配信サービスだったと言われていますが、アメリカの人気エンタメ番組の動画がアップされたのをきっかけに利用者が爆発的に増加。サービス開始から2年足らずで1日の動画再生回数が1億回を突破します。
さらに2006年10月にGoogleによる買収が成立すると機能面でも進化を重ね、2007年5月には利用者を限定した広告配信サービスがスタート(※のち2012年に一般向けにも解禁)。2007年6月には10ヵ国語に対応し、日本語による動画の投稿・視聴もできるようになりました。
その後、2010年代に入るとスマートフォンの普及とあいまって利用者はさらに増え、2013年時点の投稿動画は毎分400時間以上、ユーザー数は10憶人に達します。個人・法人問わずYouTubeで情報を集め、発信・共有するのが当たり前となり、日本国内ではYouTuberが人気職業の上位にランクインするようになりました。
現在の利用者数はソーシャルメディアのなかで第2位となる約25億人(※第1位はFacebookの約29憶人)。100ヵ国・80以上の言語に対応し、集客・販促、ブランディング、採用など、ビジネスの局面にも幅広く活用されている世界最大の動画プラットフォームです。
参照元:https://ja.wikipedia.org/wiki/YouTube
検索中心の利用スタイル
数あるソーシャルメディアのなかで世界第2位のユーザー数を誇るYouTubeですが、他のソーシャルメディアとは大きく異なる点が1つあります。それはユーザーの利用スタイルです。
たとえばInstagramやX(旧Twitter)の場合、ハッシュタグや他ユーザーによるシェア、フォロワー同士のつながりをきっかけにコンテンツ(投稿)を閲覧する利用者が多いのに対し、YouTubeはあくまで検索がメイン。トップページの検索窓にキーワード(商品名やブランド名、気になるトピックスなど)を入力し、関連コンテンツを見つけて視聴するユーザーが主流です。
実際、B2Bサービスの比較メディア「Utilly」が2022年12月に行った「10代・20代ではYouTubeがGoogleに次ぐ利用割合に | Web検索サービスに関するアンケート調査(2022年12月)」(※対象:15歳から60歳未満の男女431名)では、「普段最もよく使う検索サービス」としてGoogleなどに次ぎ、YouTubeが回答全体の19.3%を占めました。
ちなみにInstagramの利用率はYouTubeの半分以下となる8.7%。ソーシャルメディアのユーザー数シェア第1位のFacebookは全体の1.2%にとどまり、Xについてはランクインしていません。老若男女問わずソーシャルメディアを使うようになり、「検索は死んだ」「ググるよりタグる時代」と指摘されるようになった今もなお、YouTubeではキーワード検索が入口になっているというわけです。
この点は、YouTubeをマーケティングに活用するうえで忘れてはならないポイントと言えるかもしれません。運用が大切なのはどのソーシャルメディアでも変わらないものの、YouTubeの場合は購買意欲の高い検索ユーザーのニーズを想定し、いかに具体的なキーワードに落とし込めるか、キーワードを軸として動画やタイトル、説明文をいかに最適化できるかが、チャンネル運営全体の成否をわける鍵の1つとなります。
YouTubeショートとは?
続いて、動画マーケティングに役立つYouTubeの機能をより詳しく見ていきましょう。
前述のとおり、YouTubeは2007年に広告配信サービスをスタートし、2012年には一般向けにも公開されました。動画の再生前や途中に挿入されるインストリーム広告、検索結果などに表示されるインフィード動画広告、スキップ不可のバンパー広告など、現在では複数の広告フォーマットが用意されていて、目的に応じて使い分けることができます。
また、2016年以降は360°動画のライブ配信にも対応し、イベントなどの模様を臨場感あふれる動画でリアルタイムに届けられるようになりました。
こうしたYouTubeの機能のなかでも、昨今とりわけ注目を集めているのがYouTubeショートです。
YouTubeショートとは、最大60秒のショートムービーを作成・投稿できる機能のこと。日本国内では2021年7月からサービスを開始し、多くの企業チャンネルで活用されています。
その短さゆえに撮影・編集に時間をとられず、スマートフォンから手軽に投稿できるのはもちろんのこと、アプリの目立つ位置(画面下のメインメニュー左から2番目)に表示され、ユーザーはスキップしながら興味のある動画のみ閲覧することが可能です。チャンネル名、登録ボタンも動画コンテンツ下部に表示されるため、チャンネル登録者の獲得に大きな効果を発揮します。
加えて、より多くのユーザーへ動画を届けられるのもYouTubeショートならでは特徴の1つです。
詳しいアルゴリズムこそ明らかにされていないものの、YouTubeショートは動画単体に寄せられる「いいね」やコメントの数が表示頻度を決めるファクターになると言われています。チャンネルを開設してから日が浅く、登録者数や再生回数が少なくても、ショートムービーそのものの質が高く、ユーザーから評価を得られれば、チャンネル運用実績に関係なく露出機会を得られるというわけです。
もちろんYouTubeで中長期的に成果をあげていくためには、先ほどご紹介したキーワード検索における打ち手、動画SEO対策が欠かせませんが、いち早くチャンネル運営を軌道に乗せるためにも、YouTubeショートはぜひ活用すべき機能だといえるでしょう。
企業がYouTubeをはじめる理由
続いては、動画プラットフォームとしてのYouTubeの特性について説明していきます。
ファンや顧客を増やし、売上を伸ばしたい企業がなぜYouTubeをはじめるべきなのか、3つのポイントにわけてまとめてみました。
1.圧倒的なユーザー数と幅広い年齢層
前の章でお伝えしたとおり、YouTubeは全世界約25億人、日本国内だけでも約6,500万人に利用されている動画プラットフォームです。
あくまで極論ではありますが、企業がYouTubeチャンネルを開設し、動画を配信するということは全世界の人口のおおよそ4人に1人、日本国内に住む人の2人に1人にアプローチできる可能性があるということです。ファンの獲得や売上の改善、事業の拡大にあたって、利用しない手はないのではないでしょうか。
また、YouTubeには他のソーシャルメディアに比べ、ユーザーの年齢層が非常に幅広いという特徴があります。
総務省の調査レポートをもとに株式会社GROVE(東京都港区)が公開した「【2023年6月更新版】SNSの年代別、利用数・利用率や目的を徹底比較!」によると、YouTubeの利用率は10代から60代までの全年代でトータル87.9%となります。20代では97.7%、30代では96.8%にのぼり、最も利用率が低い60代でも67.7%をマークしています(ちなみに、Instagramの60代利用率は13.4%です)。
少なくともYouTubeに関する限り、「動画やアプリは若者向け」というのは完全に過去の話であり、シニア世代をメインターゲットとする分野でのYouTube活用事例も決して少なくありません。
大量の情報をコンパクトに届けることが可能
2つめの理由は、動画というメディアそのものの特性です。
アメリカの調査会社・フォレスターリサーチ社が発表した「情報量は文字の5,000倍!? 動画の圧倒的な伝達力」によると、動画の情報量はテキストの5,000倍で、再生時間1分の動画には180万語のテキストに相当する情報が含まれているとされています。
たとえば、アパレル製品のデザインや質感、着心地をテキストだけで伝え切るのは簡単ではありませんが、動画なら商品のアングルを変えながら撮影したり、スタッフによるレビュー形式にしたりすることによって、前述のYouTubeショートのような短いコンテンツでも十分表現できます。
また、企業向けのSaaS、業務用システムといった形の見えない商材についても、ストーリー形式の動画にすれば、導入効果や利用メリットを直感的に伝えられるでしょう。
表現の自由度が広く、大量の情報を短時間かつコンパクトに届けられるのも、YouTubeならではの利点です。
潜在層へのアプローチからリード育成までカバーできる
3つめの理由は、マーケティングツールとしての汎用性の高さ。マーケティングの世界では一般的に、消費者が商品・サービスを購買するまで以下3つのステップがあると言われています。
・ステップ1:認知(商品・サービスの存在を知る)
・ステップ2:興味・関心(商品・サービスを欲しいと感じる)
・ステップ3:比較・検討(他の商品・サービスと比べ、買うべきか検討する)
やや小難しく聞こえるかもしれませんが、これは、商品・サービスの存在を知らない消費者がそれを欲しいと感じることは決してなく、欲しいと感じなければ購買に向けて具体的な検討を進めることもないというシンプルな行動原理です。
マーケティングを通じてファンを獲得し、売上を伸ばすには、これら3つのステップそれぞれにいる消費者(ターゲット)に対してアプローチする必要があるわけですが、たとえば、多くの企業が利用しているリスティング広告(検索連動型のテキスト広告)の場合、アプローチできるのはステップ1の「認知」と、ステップ2の「興味・関心」の一部のみです。
リスティング広告の広告文と商品説明文は文字数が限られており、その短いテキストだけで購入の比較検討材料となる商材の強みやメリット、販売実績をすべて伝えきることはできないからです。
消費者(ターゲット)の興味関心を十分に喚起し、購買に向けた比較検討を進めてもらうためには、商品・サービスにまつわる情報を盛り込んだランディングページを別途制作し、あわせてメルマガによる情報発信など行わなければなりません。
さらに自動車、不動産やB2B向けサービスなど、高額でターゲットの意思決定に時間がかかる商材の場合それでも十分ではなく、イベントやセミナーといった打ち手を重ねながらリード(見込み顧客)を育成していく必要があり、それには当然大きなコストがかかります。
一方YouTubeの場合は、これら3つのステップをまとめてカバーすることが可能です。
動画の企画・構成次第でテレビCMのような商品名、ブランド名をPRするコンテンツを届けることもできますし、商材によってはスタッフによる商品レビューや活用術、レシピ動画などを配信し、ターゲットの興味関心を高めつつ比較検討、購買へとスムーズにつなげていけます。
動画というとハードルの高さを感じる方いるかもしれませんが、この汎用性の高さをふまえて考えるとYouTubeはコストパフォーマンスが高く、中小企業やベンチャー企業も利用しやすいマーケティングツールだといえるのではないでしょうか。
ただ、YouTubeのこうした特性を十分に活かすためには、やはりチャンネル運用が不可欠。やみくもに動画を撮影し、ただ投稿するだけでチャンネル登録者が一気に増えたり、コンバージョンや売上につながったりすることはありません。自社での運用が難しい場合は、運用代行会社・コンサルティング会社の力を借りるのが成果をあげる近道です。
YouTube運用代行、YouTubeコンサルとは
それでは、YouTubeのプロであるYouTube運用代行、YouTubeコンサルティングとは具体的にどういったサービスなのか、それぞれ見ていきましょう。
YouTube運用代行
YouTubeのチャンネル運用代行は文字どおり、YouTubeチャンネルで成果(商品・サービスの認知度向上、ファン獲得、ブランディング、販路・売上拡大など)をあげるために必要な運用業務を、クライアントに代わって行うサービスです。対応範囲は会社(委託先)によって違いがあるものの、基本的に以下のようなメニューが含まれます。
・競合、ユーザー動向の調査
・チャンネルのコンセプト、運用プランの策定
・ターゲット選定
・チャンネル開設
・動画の企画、構成、撮影、編集、投稿
・キャスティング、MCの手配
・動画SEO対策(キーワード選定、タイトル、説明文の最適化など)
・サムネイルや動画終了画面の作成・設定
・視聴者からのコメント対応
・YouTube広告の運用
・効果測定
「運用代行」というと単純な作業のアウトソーシングサービスをイメージされる方もいるかもしれませんが、上記のような業務を行うにためにはまず、綿密なリサーチをもとにチャンネル全体の方向性や運用戦略を定め、それをクライアントに共有、納得してもらったうえで足並みを揃えなければなりません。
そういった意味でYouTubeチャンネルの運用代行は、後述するコンサルティング業務も含まれる一気通貫のサービスだと言えます。
YouTubeコンサルティング
一方、YouTubeチャンネルのコンサルティングには以下のような業務が含まれます。
・競合、ユーザー動向の調査
・チャンネルのコンセプト、運用プランの提案
・ターゲット選定のアドバイス
・撮影、編集ノウハウのレクチャー、機材提供、利用サポート
・キャスティング、MCの手配
・動画コンテンツ改善案の提案
・動画SEO対策のノウハウ共有、サポート
・効果測定のフォロー
・過去の事例資料や参考データの共有
運用代行と同様、コンサルティングの対応範囲も委託先によって異なるものの、基本的にコンサルティングが運用代行と異なるのは、プレイヤーがクライアント自身であるということです。
コンサルティング会社の役割はあくまでチャンネル運用のプランナー、アドバイザーであり、実質的な業務に必要なリソース(人員)はクライアント側で確保しなければなりません。
また、コンサルティング会社からの提案を実際にどう運用に反映させるか、どこまで実践するかという最終的なジャッジについても、基本的にクライアントに委ねられます。
この点をふまえたうえで、運用代行・コンサルティングそれぞれのメリットとデメリット・注意点をご紹介します。
YouTube運用代行を依頼するメリット
YouTube運用代行へイリアするメリットには下記が挙げられます。
リソース・時間を節約できる
前述のとおり、YouTubeチャンネルの運用代行はチャンネルのコンセプト策定から運用に欠かせない作業までまとめて請け負う、一気通貫のサービスです。
チャンネル開設や初期設定はもちろんのこと、動画コンテンツの企画・制作、動画SEO、効果測定も委託先に任せられるので、おのず社内の人的リソース、作業時間を大幅に節約できます。
慢性的な人員不足に悩んでいる中小企業やベンチャー企業も、運用代行サービスをうまく活用すれば、事業企画、商品開発など、企業にとってコアとなる業務に限られたリソースを充てられるようになるでしょう。
成果につながりやすい
YouTubeチャンネルの運用を請け負う会社の多くは、YouTubeユーザーの動向や動画のトレンドに深い知見があり、過去のプロジェクトや成功事例に裏打ちされたノウハウ、データを持っています。
運用を委託したからといって成果が100%保証されるわけではありませんが、社内のメンバーだけで知識・ノウハウのない状態から手探りでスタートするのとはやはり雲泥の差です。予算の無駄打ちを抑え、効率的にチャンネル登録者数や動画経由のコンバージョンを伸ばしていきたいのなら、やはり運用代行会社の力を借りるのがおすすめです。
YouTubeコンサルを依頼するメリット
次に、YouTubeコンサルへ依頼するメリットを挙げていきます。
社内にノウハウが蓄積される
一方のコンサルティングの場合、チャンネル運用の実作業はクライアント側に委ねられるわけですが、撮影の段取りや編集の作業手順、動画SEO対策の進め方、効果測定データの管理など、実際に自分で考え、手を動かしてみないと身に付かない知識・ノウハウというのは少なくありません。
コンサルティング会社のアドバイス、サポートを受けつつ、こうした知識・ノウハウを着実に蓄積していけるのは、コンサルティングならではのメリットだと思います。
インハウス(内製化)につながりやすい
社内にノウハウが蓄積されるということは、将来的にチャンネル運用をすべて自社だけでカバーできるようになる可能性があるということでもあります。
コンサルティング会社からのアドバイス、レクチャーをもとに動画クリエイターや運営スタッフを育成し、コンテンツの企画立案から効果測定まで社外パートナーの力を借りずに完結させられるようになれば、おのず外注費はカットされ、YouTubeチャンネルの費用対効果は大きく改善されるでしょう。
実際にYouTubeチャンネルのコンサルティングを請け負う会社のなかには、クライアントのインハウス化を最終的な目的としてサービス提供を提供しているところも多いようです。
YouTube運用代行を依頼するデメリット・注意点
YouTube運用代行へ依頼する場合、メリットばかりではありません。デメリットや注意点についても把握したうえで、利用する必要があります。
コストの負担が大きい
アウトソーシングにコストがかかるのは運用代行・コンサルティングともに変わらないものの、一般的に運用代行のほうが対応範囲が広く、その分料金も割高です。
また、YouTubeチャンネルは開設後すぐに成果が出るわけではありません。複数の動画コンテンツを配信し、改善策を重ねながらチャンネル運用を乗せるためには少なくとも2〜3ヵ月、場合によっては6ヵ月以上の期間を要します。
このため、複数月にわたる継続契約(3ヵ月、6ヵ月など)を前提とした料金プランを用意している運用代行会社が多く、たとえ単月の料金が格安だったとしても、予算の限られるベンチャー企業や中小企業にとってはトータルで大きな負担になることがあります。
任せっきりになってしまうリスクも
こちらはコンサルティングのメリットの裏返しと言えるかもしれません。
あくまで依頼する側の意識の持ちようにもよりますが、基本的に運用代行はチャンネル全体のプランニングから撮影・投稿などの実作業まで委託先が対応してくれるため、チャンネル運営が任せっきりになりやすく、パートナーの力を借りないと(つまり、運用代行の料金を払い続けないと)チャンネル登録者数やコンバージョンを獲得できないという事態に陥る可能性があります。
人材育成や将来的なインハウス体制の確立、運営コストの削減といった点まで視野に入れて運用代行を依頼するのなら、委託先と相談しつつ、社内へノウハウを蓄積する意識も持ち業務にあたる工夫も必要かもしれません。
YouTubeコンサルを依頼するデメリット・注意点
次に、YouTubeコンサルへ依頼する場合のデメリット・注意点を挙げていきます。
リソースの確保と事前準備が必要
前述のとおり、コンサルティング会社はあくまでプランナー、アドバイザーです。動画制作や効果測定はそのものはもちろんのこと、スタッフの差配やスケジューリングまで含め実務面は基本的にクライアント側でカバー必要があります。
コンサルティング会社からプランの提示やアドバイスを受けても、人員不足や他業務の都合によってそれを実践することができなければ意味がありません。必要に応じて関係者や他部署の協力を得ながら十分なリソースを確保し、事前に業務の調整を済ませておきましょう。
意思疎通がうまくいかないことも
ひと口にコンサルティングといっても、得意とする業種や分野は会社によってさまざま。コンサルタントから提示された過去の成功事例や参考データが、自社の現状・課題にそぐわないといったケースは十分起こり得ます。
また、いかに優秀なコンサルタントでもクライアント1社1社の業績や業務体制、業務課題を完全に把握しているわけではありません。コンサルタントからの提案の内容やタイミングによっては「今それをうちに言われても…」「机上の空論では…」と感じてしまうこともあるかもしれません。
こうしたディスコミュニケーション、アンマッチを防ぐためには、自社に合ったパートナーを見つけるのが大事となってきます。具体的な注意点については後ほど「YouTube運用代行、コンサルを選ぶ際のポイント」で紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
YouTube運用代行、コンサルを依頼する費用相場
ここまでYouTubeチャンネルの運用代行・コンサルティングサービスの詳細や、それぞれのメリット・デメリットを紹介してきましたが、実際に運用代行・コンサルティングを利用すると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
YouTube運用代行の費用の相場
YouTube運用代行の費用は、月額15万円前後から月額100万円を超えるプランまで、業務範囲や企業規模によって幅があります。特に運用代行業務なかでは動画制作の工数が最も大きいため、その有無によって料金が大きく変動します。
平均的な相場としては、運用業務(投稿、動画SEO、効果測定、レポーティング)のみ依頼する場合で月額20万円から35万円前後です。複数本の動画制作までまとめて委託する場合は、少なくとも月額50万からの費用がかかります。
ただ、なかにはサムネイル作成など、細かな作業を廉価なオプションサービスとして切り分けて提供している会社もあるので、予算が限られる場合は一部のみ依頼するできる会社に相談してみるのも手でしょう。
また、動画制作を含めて依頼する場合、企画案・シナリオ案のあり/なしによって料金が大きく変わってきます。簡単なことではないとは思いますが、可能であればあらかじめ構成台本(さらにできれば簡易的な絵コンテまで)用意しておくと、コストを抑えられるでしょう。
ちなみに、YouTube運用代行の料金体系(契約形態)については、月額固定型が主流です。これには、前述のとおり成果を出すまでに一定の期間を要すること、継続してチャンネル運用することが成功のポイントとなるからでしょう。
コンサルティングの費用の相場
一方、コンサルティング費用の相場は総じて運用代行より安く、平均で月額10万円前後から25万円前後です。なかには月額数万円程度の予算から請け負う会社もあるようです。
ただし、何をもってコンサルティングとするか、どこまで対応するかは各社さまざまです。
動画SEOの基礎知識的なレクチャーにとどまる会社もあれば、なかには料金プラン名、サービス名を「YouTubeコンサルティング」としながら、動画制作まで含めて対応する会社もあります。Webサイトの情報だけでサービス内容を判断が難しい場合は、遠慮なく直接問い合わせてみるのがおすすめです。
また前述のとおり、運用代行・コンサルティングともに、複数月(3ヵ月、6ヵ月など)の契約を前提としている会社が多いため、トータルのコストを見積もったうえで、きちんと予算を確保しておきましょう。
YouTube運用代行、コンサルを選ぶ際のポイント
続いて、運用代行会社、コンサルティング会社を選ぶ際のポイントを3つにわけてご紹介します。
目的と優先順位を明確にする
「企業がYouTubeをはじめる理由」でも触れたとおり、YouTubeはマーケティングツールとして汎用性が高く、潜在層へのリーチからリード育成、コンバージョンの促進まで幅広い局面に役立ちます。ただ、これは裏を返せば、チャンネルの運用者自身が目的を絞り、優先順位をつける必要があるということです。
たとえば、ブランドを立ち上げてから日が浅く、世間にほとんど知られていない状況で商品やサービスを売り込む動画を配信しても、ターゲットに刺さることはありません。この場合、ブランド名や商品名の認知度を高める打ち手から着手すべきです。また、動画経由のコンバージョンを重視するにしても、まずはショッピングカートや商品ページの整備が先決になるでしょう。
もちろんこうした目的の設定・優先順位付けはコンサルティング会社に相談することもできますが、まずは自身で事業課題や自社の置かれた状況をきちんと見定め、YouTubeを利用する目的・優先順位を明確にしておくことが重要です。それが結果的に最適なパートナーを見つける近道にもなるでしょう。
得意分野を見極める
目的・優先順位が定まったら、各社の得意分野をチェックし、委託先の候補をピックアップしていきましょう。具体的なチェックポイントとしては、各社のWebサイトに掲載されている動画の制作実績、サービスの導入事例、クライアントの声などです。
たとえば前述のようにブランドの認知度アップが急務なら、動画SEOによる検索順位の改善に強みを持つ会社が相性がいいです。一方で十分な認知度があり、かつネットショップの運営体制が確立されていて、コンバージョンに直結する動画をYouTubeで配信・運用したいのなら、スタジオ撮影やMCの手配まで対応できる会社などが有力候補になるはずです。
あわせて、自社と同じ業種・ジャンルにおける実績があるか、実績をあげたクライアントの事業規模が自社とマッチしているか、チェックするようにしましょう。
委託先のチャンネル運用実績を確認する
ここまでご紹介した2つのポイントとあわせ、委託先自身のチャンネル運用実績を確認するのも大事なポイントの1つです。YouTubeチャンネルの運用やコンサルティングに卓越したノウハウを持っているのなら、まずはそれを自社のYouTubeチャンネルへと反映させ、相応の実績をあげているはずだからです。
もちろん、特別な事情があるケースもあるので一概には言えないものの、少なくとも動画の投稿が長期間にわたって滞っていたり、チャンネル登録者数が極端に少なかったりする会社については、慎重に検討したほうがいいのではないでしょうか。
YouTube運用代行の事例:MTEAM(Mチーム)
ここで当社(株式会社AtoOne)のサービスを紹介させてください。
当社ではトータル3万本以上にのぼる動画制作と、登録者数100万人以上のチャンネル運用で培ったノウハウを活かし、YouTubeの運用代行サービス「MTEAM(Mチーム)」を提供しています。
大手マーケティング会社出身のメンバーや、テレビ番組の制作経験者やYouTuber事務所出身のメンバーも数多く在籍しており、YouTubeチャンネルの開設から動画コンテンツの企画・撮影・編集、動画SEO、解析ツールを活用したコンサルティングまでワンストップで対応可能です。
これまで運用を手がけたYouTubeチャンネルの数は1200以上です。
補助金・助成金系のチャンネルでは、約3ヵ月でチャンネル登録者数を約11.6倍に、注文住宅のチャンネルでは約6ヵ月の運用代行を通じて月間の動画視聴回数を約14倍に伸ばしました。その他、金融、スポーツ、エンタメ、美容系など、幅広い分野で豊富な実績があります。
「YouTubeの運用を丸投げしたい」「質の高い動画を配信してファンを増やしていきたい」といった方は、以下のページから詳細をご確認のうえ、ぜひお問い合わせいただければ幸いです。
具体的な料金体系
MTEAM(Mチーム)の料金体系は以下にまとめました。
【YouTube動画 単発プラン】
・YouTube編集
金額:85,000円~(税抜)/本
サムネイル、テロップ、カット割りなど、全ての編集業務
※元素材の尺が30分までの料⾦となります。以後は15分ごとに+20,000円
・YouTube撮影+編集
金額:180,000円~(税抜)/本
当⽇、ご指定の場所までお伺いし企画の内容に沿って撮影をおこないます
※別途交通費がかかるケースもあり
【YouTube動画 パッケージプラン(1年契約)】
※初期費用10万円がかかります。
・600,000円/⽉(税抜)プラン
編集のみパターン:本編4本編集(75,000円)・ショート6本編集(50,000円)
撮影+編集パターン:本編3本撮影+編集(150,000円)・ショート3本撮影+編集(50,000円)
・1,200,000円/⽉(税抜)プラン
編集のみパターン:本編8本編集(75,000円)・ショート12本編集(50,000円)
撮影+編集パターン:本編6本撮影+編集(150,000円)・ショート6本撮影+編集(50,000円)
特典:年間、芸能⼈またはYouTuberとのコラボ動画1本(チャンネル登録者数3万⼈以上)
・2,400,000円/⽉(税抜)プラン
編集のみパターン:本編16本編集(75,000円)・ショート24本編集(50,000円)
撮影+編集パターン:本編12本撮影+編集(150,000円)・ショート12本撮影+編集(50,000円)
特典:年間、芸能⼈またはYouTuberとのコラボ動画2本(チャンネル登録者数5万⼈以上)
【YouTube shorts動画パッケージプラン(1年契約)】
・300,000円/月(税抜)プラン
・編集のみ:ショート6本編集
・540,000円/月(税抜)プラン
撮影+編集:ショート12本撮影+編集(45,000円)
・960,000円/月(税抜)プラン
撮影+編集:ショート24本撮影+編集(40,000円)
上記の料金プランの他にも、YouTube広告での再生数増加プランや、クライアントに合った料金プランをご提案することが可能です。
もしご興味ありましたら、一度お問い合わせください。
YouTube運用代行・コンサルにおすすめの会社16選
最後は、おすすめのYouTube運用代行会社・コンサルティング会社16社をご紹介します。各社ともにリーズナブルな料金体系や高品質なサービス、動画のクオリティに定評があります。
また、チャンネル運用とあわせてWebサイト制作、YouTube広告や各種ネット広告、ソーシャルメディアのアカウント運用を得意としている会社も少なくなく、動画マーケティングの効果を相乗的に高めていきたい企業にもおすすめです。
株式会社AtoOne / MTEAM(Mチーム)
前項でご紹介した当社のYouTube運用代行サービスMTEAM(Mチーム)です。
不動産、美容、医療、自動車、専門職、ビジネス、飲食業、小売業といった多岐にわたる企業チャンネルや、芸能人、著名人、YouTuberによるエンターテイメント分野での豊富な実績を有しています。
三菱地所、ヤマダホームズ、大東建託、SMBC日興証券など大手企業や、ABEMA TV、UUUM、VAZなどエンターテイメントを扱う企業など幅広く支援させていただいております。また、飲食店や小売店などの中小企業のチャンネルも多く手掛けており、予算や目的にあわせ最適な運用提案ができることが強みです。
加えて、映画制作やテレビCM制作の経験を持つスタッフが、Webマーケティングの観点からYouTubeチャンネルの運営を担当します。そのため、YouTubeのマーケティング戦略からクオリティの高い動画制作まで一気通貫で行うことが可能なのです。
当社では、一度きりの利用に対応する単発プランや、1年間の契約を基にしたパッケージプランを提供しており、お客様のニーズや予算に応じた料金プランを選択できます。メニューにはないコンサルティングサービスや、キャスティングを含む依頼も承っています。
見積もりは無料で行っていますので、詳細については当社のWebサイトから気軽にお問い合わせください。
プラスファクトリー株式会社
プラスファクトリー株式会社は東京都千代田区のWebコンサルティング会社です。クライアントと共にポジティブな事業モデルを創ることをミッションに掲げ、Webサイト制作やリスティング広告の運用代行とあわせて、YouTubeチャンネルのコンサルティング・運用代行サービスを提供しています。
コンサルティングは月額15万円から、運用代行は月額20万円(いずれも税別)から依頼することが可能です。リーズナブルな料金ながらクライアントに寄り添うきめ細やかなサービスを大切にしており、動画コンテンツの投稿やタイトル、サムネイルの作成はもちろんのこと、視聴者分析をはじめとするアナリティクス、CVRの改善案作成までトータルに任せることができます。
別途YouTubeチャンネルのアカウント開設代行サービス(チャンネル作成、プロフィール画像・概要欄の作成、チャンネルタグ設計など。月額10万円から)も用意されており、これから本格的に動画マーケティングに取り組みたい企業には、心強いパートナーになるはずです。
株式会社プルークス
株式会社プルークスは東京都千代田区に本社を置き、動画・映像制作、YouTubeコンサルティング・運用代行、ライブ配信代行といったサービスを提供しています。2015年創業の比較的若い会社ながら、これまでトータル2,000社・6,000本以上にのぼる動画制作実績があり、日本航空、ラクスル、マネーフォワードといった大手企業の動画マーケティングも支援してきました。
特徴は豊富な実績に裏打ちされたワンストップサービス。YouTubeのコンサルティング・運用代行では、ブランドの認知度拡大、リード獲得などクライアントの目的を念頭に置き、ターゲットとチャンネルテーマの設定から動画のシナリオ作成、撮影・編集、動画SEO対策、効果測定・分析までトータルに請け負います。
また、動画広告の運用ノウハウも強みもの1つ。エンジニア向け転職支援プラットフォームを運営する株式会社Groovesのプロジェクトでは、YouTubeのバンパー広告を活用することで、約11万人のサービス認知につなげています。
予算に余裕がある場合は、コンサルティング・運用代行とあわせて広告の運用まで相談してみるのもいいかもしれません。
株式会社ニューオーダー
株式会社ニューオーダーは東京都千代田区のマーケティング会社です。代表は大学卒業後、大手広告代理店・電通のテレビ局担当として活躍。2004年に独立し、メディアバイヤー、メディアプランナーとしての経験を活かしてソーシャルメディアマーケティングの支援、YouTubeチャンネルの運用代行といったサービスを提供しています。
YouTubeのチャンネル運用はとりわけ動画の構成台本を重視しており、緻密な構成・シナリオにもとづくブレのないイメージ共有、スムーズな動画制作が多くのクライアントから信頼を得ているようです。加えてチャンネルのコンセプト、ターゲットの設定、運用プランの作成から動画の投稿、効果測定、YouTube広告の出稿までトータルに対応できます。
運用代行(コンサルプラン)の料金は月額20万円(税別)から。動画制作はMCのキャスティングを含めて14万円(税別)から依頼可能です。
株式会社Lumii
株式会社Lumiiは東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスに本社を置き、動画制作、YouTubeコンサルティング・運用代行、Webマーケティングコンサルティングといった事業を行っています。社内には現役YouTuberとして活動する動画クリエイターも在籍しており、トレンドを意識したハイクオリティな動画が多くのクライアントから高評価を得ているようです。Chatworkなど、有力企業との取引実績も少なくありません。
その一方、料金はリーズナブルに設定しており、動画の制作は5万円台から依頼可能。スタッフの人数を最小限に抑え、必要に応じて既存素材を組み合わせることで品質・コストの両方にコミットしています。その他、YouTubeチャンネルのコンセプト立案、独自ツールを用いた競合分析、タイトルや説明文の改善・最適化までトータルに任せることが可能です。
限られた予算で複数の動画を制作したい企業、運用まで含めて費用対効果にこだわりたい企業には依頼先の有力候補になるのではないでしょうか。
株式会社グローバルリンクジャパン
株式会社グローバルジャパンは2002年に設立された東京都中央区のマーケティング会社です。ソーシャルメディアマーケティングの支援、動画制作、YouTubeコンサルティイング・運用代行といった事業を通じ、リクルート、JTB、パナソニックなど、多くの有力クライアントと取引を重ねてきました。
顧客に寄り添うきめ細やかなサービスを大切にしており、YouTubeの運用代行では動画コンテンツの投稿、コメント返信、広告出稿など、クライアントにとって必要な業務だけを絞り込んで請け負います。料金はもちろん依頼した分だけの請求となり、初期費用もかかりません。
チャンネルの運用代行とあわせて、YouTubeショートの制作・運用代行、ウェビナー(オンラインセミナー)の運営・配信代行といったサービスも提供しています。
株式会社アートブレインズ
株式会社アートブレインズは東京都町田市のマーケティング会社です。メディア運営やマーケティングコンサルティングを通じて多くのクライアントと取引を重ね、2017年に動画マーケティングの支援サービスをスタート。2020年からはYouTubeチャンネルの運用代行サービス「カケアイ」を運営しています。
とりわけ茶道や着物といった日本の伝統文化ジャンルに強みを持っており、2023年6月にスタートした「きものKAPUKI」のYouTubeチャンネルの運用では、スタートからわずか3ヵ月弱で1,000名以上のチャンネル登録者を獲得。その他、創業100年以上の歴史を持つ老舗呉服店や着付け教室のYouTubeチャンネル運用代行も手がけてきました。
YouTube動画の企画立案や撮影・編集、動画SEO対策はもちろんのこと、実店舗への集客や通販の利用促進まで徹底してサポートする伴走型のサービスが、クライアントの信頼を集めているようです。
株式会社ライアートプロモーション
株式会社ライアートプロモーションは2017年に設立されたプロモーション会社です。東京と大阪に拠点を置き、YouTuberのマネジメント・キャスティング、動画クリエイター育成スクールの運営とあわせて、YouTubeチャンネルの運用コンサルティングを行っています。
これまで手がけたYouTubeチャンネルの登録者数は累計250万人にのぼり、動画再生回数はトータル5億回以上。なかでも美容系やスポーツ系の案件を得意としており、元サッカー日本代表・那須大亮氏のチャンネルでは複数回にわたって動画再生回数100万回超えをマーク。美容系クリニックのプロジェクトでは、運用スタートからわずか5ヵ月でチャンネル登録者が1万人を突破しました。
料金はアカウントの最適化や動画撮影、サムネイル編集がパッケージ化されたライトプランが月額20万円(税別。別途初期費用10万円)。その他インハウス支援やキャスティングまで含まれる上位プランも用意されています。
株式会社エイト
株式会社エイトは2020年に設立された東京都新宿区のマーケティング会社です。Webサイト制作やWebコンサルティングとあわせ、デジタルマーケティング支援事業の一環としてYouTubeの運営代行サービスを提供しています。
動画コンテンツの企画立案やチャンネル分析は、10万人以上のチャンネル登録者を持つ人気YouTuberと提携して行っており、クライアントの要望・目的に沿った的確なサポートに定評があるようです。
また、Web全体を視野に入れたクロスメディア戦略も得意分野の1つです。Webサイトやオウンドメディアの記事制作で培ったノウハウを活かし、YouTube単体だけでは難しいターゲットにも的確にアプローチします。
気になる料金は運用代行(月8本の動画投稿、タイトル・説明文の最適化、投稿監視など)が月額20万円(税別)から。アナリティクス分析や競合調査まで含まれるコンサルプランは月額50万円(税別)から利用できます。
株式会社LOCUS
株式会社LOCUSは東京都千代田区にオフィスを構える動画・映像制作会社です。「動画がビジネスを動かす」をモットーに掲げ、2010年の設立以来、トータル2,000社・2万本以上の動画制作を手がけてきました。アクセンチュア、NTTドコモといった民間大手に加え、官公庁からの引き合いも少なくないようです。
一方で近年はコンサルティングにも力を入れており、YouTubeを活用したい企業向けにはチャンネル分析や企画トレンドの調査、動画コンテンツ制作、動画SEO対策などを組み合わせたワンストップサービスを用意。
実績も多く、農林水産省のBUZZMAFFチャンネルには2020年の立ち上げから携わり、編集撮影や内製化のサポート、投稿手順のマニュアル化を通じて17万人以上のチャンネル登録者を獲得しました。
また、出版業のクライアントのプロジェクトでも市場調査やチャンネル改善方法の提案を通じて、動画の再生回数を従来の4倍以上に伸ばしています。
株式会社ワールドチェンジアナリシス
株式会社ワールドチェンジアナリシスは2013年に設立された動画・映像制作会社です。スタッフ11名の比較的小規模な組織ながら東京と埼玉にオフィスを構え、動画コンテンツの企画・制作、YouTubeチャンネルの運用代行、ドローン撮影、ソーシャルメディアマーケティングの支援など、積極的に事業を展開しています。クリニックや工務店、学校法人などを中心に取引実勢も豊富です。
何より特徴的なのはリーズナブルな料金設定。YouTubeの動画配信サポートプラン(月6本の動画投稿、サムネイル・ヘッダー画像の作成など)は月額7万円(税別)から利用できます。
予算の限られる中小企業やベンチャー企業、YouTubeを集客に活用したい店舗オーナーにおすすめの依頼先です。
BEASTAR株式会社
BEASTAR株式会社は大阪市中央区にオフィスを置くマーケティング会社です。2020年の設立以来、InstagramやX(旧Twitter)、LINEのアカウント運用代行、ソーシャルメディア広告の運用支援などとあわせてYouTubeチャンネルのコンサルティング・運用代行を行っています。
プランの料金は月額20万円。チャンネルの初期設定や撮影指導、動画コンテンツの企画添削、運用ノウハウの指南のほか、クライアントの目的・要望にあわせてチャンネルの企画・立ち上げそのものやキャストの手配、動画編集にも対応します。中長期的な成果を見据えたフレキシブルなサポートが、多くのクライアントの信頼を集めているようです。
また、前述のとおりInstagramやLINEのアカウント運用も得意としているので、ソーシャルメディア関連の業務をまとめてアウトソーシングしたいという企業にとっても心強いパートナーになるでしょう。
株式会社フラワーズロマンス
株式会社フラワーズロマンスは2018年に設立された大阪市北区のマーケティング会社です。「企業の動画マーケティングを習慣化し、売上を最大化する」ことをミッションビジョンに掲げ、YouTube・TikTokの運用代行サービス「ムービス」を運営しています。
リーズナブルな料金体系とクライアントを待たせないスピード対応を強みとしています。実際にサービスを利用したクライアントからも「最低限のコストで運用ができて助かった」「迅速・丁寧な対応に大満足」といった声が寄せられています。
株式会社ジェー・ピー・シー
株式会社ジェー・ピー・シーは1994年に設立された京都市下京区のマーケティング会社です。もともとは販促ツールの制作会社としてスタートし、年々事業を拡大。現在では約80名のスタッフが在籍し、Webサイト制作、動画コンテンツの企画・制作、YouTubeチャンネルの運用代行、撮影スタジオの運営など、幅広い事業を展開しています。
YouTubeのチャンネル運用代行では3種類のプランを用意。中位のベーシックプラン以上には動画制作もパッケージに含まれており、自社スタジオを活用して3DCGコンテンツの挿入やクロマキー合成などにも対応します。
一方の運用面では、競合分析や流入キーワードの解析から動画SEO対策、チャプターリスト・終了画面の設定までもれなくカバー。緻密かつ的確なサポートがクライアントの信頼を集めているようです。
クオリティの高い動画コンテンツをカタチにしつつ、YouTubeの運用までまとめてアウトソーシングしたい企業にはぴったりの依頼先だと思います。
有限会社神戸映画プロダクション
有限会社神戸映画プロダクションは兵庫県宝塚市にオフィスを構える動画・映像制作会社です。「動画で感動を届ける」をスローガンに、1997年の設立以来、25年以上にわたってイベント映像や企業のプロモーションムービーを制作してきました。
一方で近年ではドローンによる空撮や動画コンテンツのオンライン配信、YouTubeチャンネルの運用代行といったデジタルマーケティングの支援事業にも力を入れているようです。
サービスの特徴は、中小企業や地域のクライアントに寄り添うリーズナブルな料金体系。YouTubeの運用代行は初回相談無料、月額15万円の料金で動画コンテンツの撮影・編集、投稿(月4本)、サムネイル作成、アナリティクスまで請け負います。限られた予算で動画マーケティングに取り組みたい企業にはおすすめの依頼先です。
また前述のとおり、イベント撮影やオンライン配信にも対応しているので、セミナーやPRイベントなどの模様をYouTubeで配信したい際にも心強いパートナーになるでしょう。
株式会社セルフアチーブ
株式会社セルフアチーブは2011年に設立された兵庫県神戸市のWebマーケティング会社です。社名のとおり「中小企業のインハウス化(内製化)を促進する」ことをミッションビジョンとし、Webサイトの制作、SEO対策、ソーシャルメディア広告・YouTubeチャンネルの運用代行といったサービスを提供しています。
何より大きな強みは、Webマーケティングで培った露出拡大&集客のノウハウです。YouTubeの運用代行においても広告を活用しつつ、アルゴリズムの最新動向をキャッチアップし、Googleアナリティクスをはじめとするツールを活用しながらタイトルや説明文を最適化することで、動画コンテンツをより多くのターゲットへと届けます。
実績も多く、接客飲食店の女性経営者のYouTubeチャンネルでは、トータルの動画再生回数を1,800万回以上にまで伸ばしました。
まとめ
今回は動画プラットフォームとしてのYouTubeの特性や、チャンネル運用代行・コンサルティングサービスを利用するメリット、おすすめの委託先についてご紹介しました。
YouTubeで成果をあげるためには、動画そのもののクオリティはもちろんのこと、動画SEOや効果測定、解析など緻密な運用業務が欠かせません。限られた時間とリソースを有効活用するためにも、運用代行サービスやコンサルティングをうまく活用するのが成果への近道です。
今回ご紹介した内容が、これからYouTubeチャンネルを立ち上げたい方や、」YouTubeチャンネルの運営を通じてファンの獲得や売上の拡大につなげていきたい企業の担当者の方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。