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鶴見俊輔曰く「彼は、年を取ってから仕事をしたんだよ」。

鶴見良行のキモは実際に現地へと赴き、歩き、記録をしたとこにある(もちろんその前にものすごい量の勉強をしているのだが)。

アジアという漠然としたものをバナナやエビといった自分の生活に近いものから捉えるという彼の視点から、自分とアジアや第三世界とは実はものすごく身近に結びついていて実は自分は多くの人を踏み台として生活をしているんだということを知ることができた。

今自分が生きている世界はそれだけで完結しているのではない。実はいろいろなところでいろいろな人やものと繋がっているんだ。だから、アジアを鏡として、今の日本での自分のというものを見つめなおさなくてはならないんだと思った。

アカデミックなものの見方で東南アジアを見ることを批判して、自分の足で現地を歩き、自分の目で見て判断する。ということを著者はとても大切にしていてこの方法から学ぶことが多い(アカデミックな方法では知ることができないような事実)を知ることができるしそのことの重要性を伝えている本。この本の内容から学ぶものが多いというよりは、著者の姿勢から学ぶことが多い本だと思う。内容となるとこの著者のほかの作品を読んで深く理解するほうがより理解が深まると思う。その意味で、この著者の作品を読む1冊目としてはふさわしい一冊だと思う。
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