中一の頃、スモーキングブギが流行った宇崎竜童率いる「ダウンタウンブギウギバンド」

数あるヒット曲の中に、異色を放った「港のヨーコ ヨコハマ ヨコスカ」がある。

あれから50年近くも経つのに、ラジオで偶然流れて久々に聞いて感動してしまった。

 時系列で、ある男が好きな女を横浜から横須賀まで追いかけていくというドラマ仕立てのストーリーである。

作詞の阿木燁子も、その世界に居たのかと思わせるような真に迫った描写で、それを宇崎竜童の太い声で、

巻き舌でドスを聞かせて語っていて、演技力も大したものである。

そして、改めて調べていると、その曲にはアンサーソングがあるという。

 

 沖縄も昔は酔っ払いや米兵相手の夜のスナックも多く、うちのお袋も経営者だった。

高校に入学したころのある日、街金融からの催促の電話を私がとった。

確認すると、店の女性の借金で、お袋が連帯保証人になって、残念なことにその女性が蒸発しているらしい!

 それから私のバイト生活が始まり、大学も夜学に通い、そのまま就職し現在の還暦前まで働くことになるとは、その時は夢にも思わなかった。

そのことが今も私の心のどこかでクスぶっている。

 しかしそんなことも、この2曲を聞くと、ヨーコと消えた女性が重なり、許せるような気持ちも出てくるのである。

 

「それがあったから、今の強い私がいるのかな」っと思うこともあるのです。

 

また音楽に救われた!