月刊SPA    高齢者をカモに  いまだ衰えず   | サファイアのブログ

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高齢者をカモに…エンディング・サポートを騙る業者の実態


振り込め詐欺から悪徳商法まで、あらゆる裏稼業が「資産を持った高齢者」にターゲットを絞るなか、そのビジネスを支える「名簿屋」が特殊な進化を始めたという。


「3年ほど前から、無作為で集めた高齢者に国勢調査を装った『カタリ調査』の電話をかけて、属性調査(資産額や居住形態、子供や孫の住所や勤務先、認知症の有無を聞き出す)をした名簿が詐欺屋の中で大きな収益あげていて、そこから一気に進化した。今は通称『エンディング・サポート』を入り口にしてる。これ、適当に社団法人とか立てて、高齢者の相談に乗る形をとって情報収集するというやり口。相続相談・資産運用管理・介護施設への入居サポート・自宅のバリアフリーから、高齢者向けの詐欺から身を守るためのノウハウを、税理士・行政書士・司法書士を交えた専門集団が総合コンサルティングしてあげますよ、という事業。ただし完全に羊の皮を被った狼で、相談していく過程で、完璧な属性調査ができてしまうというワケ。ここまでいくと、個人情報は丸裸になってしまっていると言っていい」

 事実、エンディング・サポートを信用してしまい、資産状況や家族構成をすべてさらけ出してしまう高齢者は続出中。司法書士だと思って相談した相手がまさか詐欺グループの一味とは、夢にも思わないはずだ。これで「騙される方も悪い」というのはあまりに酷過ぎる。

「実際に電話をかけるプレイヤーや出し子、受け子と違って、問われる罪の種類が違う名簿屋は脱サラ組とも相性がいいですよ」






              増殖する[無差別詐欺]の最新手口





◆詐欺師の稼ぎどきは午前中 不審な電話には注意が必要

「私が知っているだけで、都内に20~30の詐欺グループがある。社債や未株(未公開株)、健康食品など一応は“現物”を伴う手口もあれば、オレオレ詐欺のようになりすましてカネを引っ張るやり方も健在です。ただし、両方とも電話営業のアプローチから集金方法までだいぶ変わってきている」

 こう語るのは、’08年頃から詐欺グループの一員として悪事に手を染めたというA氏。社債も未株もオレオレ詐欺も、ひと通り経験していると豪語する。


詐欺グループの拠点から押収された現金や電話機
詐欺グループの拠点から押収された現金や電話機。事務所1つで2~3人が基本だという
「今の詐欺グループの電話営業部隊は午前中が勝負。特にアツいのが8時30分前後で、最近流行ったシナリオで言うと『会社の小切手を落としてしまった、もう死ぬしか方法がない』と泣きながら電話するんです。出勤中に落としたという設定でね。ここで釣れれば朝一で銀行に向かってもらえるから、誰かに相談される前にカタがつくことが多い。電話をかけるコたちは14時30分には皆帰ってますよ」

 また、最近の傾向としてスパムの復活も挙げられるのだという。

<ロト6の攻略法で億GET>

<7700万円振り込む用意があります>

 なんてスパムメールをもらったことはないだろうか。それには、こんな意図がある。

「ロトとか宝くじは、高齢者狙いですね。当せん番号が発表されると、翌日の新聞に載るでしょう? そのタイムラグを利用して、『おばあちゃん、明日の新聞見てごらん? これから言う番号が出てるはずだから』って信用させるのが入り口。お年寄りはネットを見ないし、新聞をとっていますから。こうして引っかかったカモに、今度は『確実に1億当たる方法がある。半分は戻してくださいね、政治家の●●先生の活動資金になるので』なんて持ちかけて、先に情報料として数百万円を出させます。いまだに引っかかる人はいますね」