中国化するシベリア 狙われた「極東の食糧庫」
2013.8.1 07:49 (3/3ページ)[新帝国時代]
中国人が経営するロシアの農場で、昨年収穫した大豆の選定作業を行う中国人労働者たち=アムール州ロムニスキー地区ベルヒネベーレ(岡部伸撮影)
中国人が経営するロシアの農場で、昨年収穫した大豆の選定作業を行う中国人労働者たち=アムール州ロムニスキー地区ベルヒネベーレ(岡部伸撮影)
その中の一人は「ロシアでの収入は中国の5倍から10倍になる。ウォッカを飲む暇もない」と話す。
極東では違法農薬を使用したり、不法滞在している中国人の摘発が相次ぐが、蘇のように「合法的」に大規模農業経営を続ける中国人は少なくない。アムール州だけでも10人はいるという。違法農薬は一切使用していないと強調する蘇はこう言い切った。
「私の成功をみて、同様に積極投資する中国人は100%増えます。この大地は魅力的だから」
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中国が「世界の食」を席巻している。13億人の胃袋を満たすための食糧などの確保の問題に加え、食ビジネスでの摩擦が激しさを増している。「新帝国時代」第5部は食糧と水資源に焦点を当てる。(敬称略)
自分勝手に土地荒らす中国人に飲み込まれる危機感が