日本兵の遺骨発見 日ソ激戦のシュムシュ島
2013.9.4 23:17
太平洋戦争の終戦直後に日本軍とソ連軍の間で激しい戦闘があった千島列島最北端のシュムシュ島(占守島)の地下トンネルで、日本兵のものとみられる複数の遺骨が見つかっていたことが分かった。インタファクス通信が4日、伝えた。
発掘していたのはロシア地理学協会カムチャツカ支部の研究者らのグループ。代表のエフゲニー・ベレシャガ氏によると、遺骨は日ロ双方がこれまで未調査だった、日本側が防衛のために掘ったとみられる地下壕で見つかり、日本兵のものとみられるという。
ベレシャガ氏は既に、日本の外務省に遺骨発見の情報を提供。来年以降に同島で日ロ合同の調査を実施するとともに、遺骨が日本へ返還されるよう希望している。
占守島では日本降伏後の1945年8月18日未明にソ連軍が奇襲攻撃。武装解除を進めていた日本軍守備隊と戦闘になり、5日後の停戦協定までに双方の軍の多数が死傷し「終戦後の悲劇の島」として知られる。(共同)