フジテレビ系(FNN) 10月31日(水)0時42分配信
兵庫・尼崎市の連続死体遺棄事件で、角田 美代子被告(64)として放送していた女性の写真は、別人であることがわかりました。
放送した写真に写っていたのは、関西地方に住む別の女性で、30日、ご本人が弁護士を通じて、「角田被告ではなく、わたしの写真です」と名乗り出てこられました。
FNNであらためて取材をしたところ、写真は、この方のものと確認されました。
女性は、「角田被告については知らない。なぜこういうことになったのか知りたい」と話しています。
関係者の皆様におわびいたします
弁護士によると、女性は23日に全国紙に掲載された写真を見て「似ている」と思い、翌24日にテレビで流れた同じ写真で「私に間違いない」と確信。悩んだ末に29日に弁護士に相談したという。

共同通信が報じた写真は美代子被告の長男の小学校入学式の集合写真から抜き出したもの。1993年4月に撮影され、和服姿だった。名乗り出た女性は、直前に撮影された子どもの幼稚園の卒園式の写真を持っており、同じ着物姿で写っていた。
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http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012103001002343.html
尼崎事件 海中捜索 静かな漁港、物々しく 住民ら「凶悪事件の舞台に…」
産経新聞 10月30日(火)15時10分配信
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行方不明の男性の遺体が遺棄されたとする漁港付近で、引き揚げ作業の準備をするダイバーら=10月30日午前、岡山県備前市(本社ヘリから)(写真:産経新聞) |
穏やかな瀬戸内海に面した漁港が物々しい雰囲気に包まれた。兵庫県尼崎市の連続変死・行方不明事件で、行方不明の元溶接工、橋本次郎さん(54)が遺棄されたとされる岡山県備前市の日生(ひなせ)漁港。兵庫県警が海中捜索に着手した30日、関係者の証言通りドラム缶が沈んでいるのが見つかり、引き揚げられた。死者や行方不明者が8人以上という不可解な事件の全容解明への突破口となるか。県警は捜査を加速させる。
午前8時過ぎ、県警捜査1課と機動隊員ら約50人態勢で捜索が始まった。
ボンベを背負ったウエットスーツのダイバーらが岸壁から海中へ次々に飛び込んだ。
約15分後、ドラム缶が水深約3メートルの海底に沈んでいるのを発見。海面に目隠し用のシートが用意されるなどし、正午すぎ、ドラム缶はクレーンでトラックの荷台に引き揚げられた。
漁港には、数十人の報道陣が詰めかけ、上空にも報道機関のヘリコプターが旋回。のどかな漁港は早朝から物々しい雰囲気となり、漁港関係者が不安そうに捜索の様子を眺めた。
漁港のある備前市日生町は古くから漁業と海運業で栄え、沖合に大小13の日生諸島を望む風光明媚(めいび)な場所として知られる。地元の住民によると、周辺には特産のカキの加工場なども点在。岡山県内でも有数の釣りスポットとしても知られ、京阪神方面からも多くの釣り人が訪れる。ただ、漁港周辺には照明が少なく、夜間の人通りはほとんどないという。
「この場所を見つけるのは土地勘がないと無理」。漁港内の造船所で勤務する男性(70)はこう話す。土木業の男性(62)も「この辺りは障害物もなく、海のすぐそばに車を寄せることができる場所」と指摘した。また、近くに住む女性(80)は「こんな静かな場所が、凶悪事件の舞台になるなんて…」と表情を曇らせた。
昨年夏ごろ、暴行や監禁で死亡後、ドラム缶にコンクリート詰めされた上、日生漁港の岸壁から海中に遺棄されたとみられる橋本さんは、角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=らとの集団生活から何度も逃げ出したが、そのたびに美代子被告らの執拗(しつよう)な追跡を受け、ことごとく連れ戻された。
平成19年秋、「東京かどこかに行こうと思う」と自宅を訪れた橋本さんに現金20万円を渡し、送り出したという親族の男性(75)は「次郎と判明し、事件が進展すればいいのだが。とにかく真相が知りたい」と語った。