2012.6.5 21:21
任期満了に伴う今秋の知事選に向け、天満屋前社長の伊原木隆太氏(45)=岡山市北区=が5日、無所属での立候補を表明した。出馬表明は3人目。伊原木氏は「今の岡山には経営者の経験と資質が求められていると確信する」とアピールした。
会見で伊原木氏は、出馬理由について「勉強する中で首長は経営者と似ていると分かった。社長の責務も果たしたので、知事として貢献したいと挑戦を決めた」と強調した。
岡山の現状には「トップがずっと同じではどんな組織でも停滞する。活性化の面でまだまだできることがある」と指摘。知事になった場合の任期を「3期まで」と限定し、「他県と政策のノウハウを共有するほか、天満屋で効果のあったことをやりたい」と述べた。
県内で事業を営む企業家出身のため、公平性が問われるところだが、「疑われるのは非常に悔しい。一族の誇りをかけてきちんと仕事をしたい」と訴えた。
知事選へは、元県議の一井暁子氏(42)が既に出馬を表明。医師の山崎俊一郎氏(46)も立候補を予定している。石井正弘知事(66)は6月議会で5選出馬するかどうか態度を表明するとしている。
伊原木氏は岡山市出身、東京大工学部卒。コンサルタント会社に入社後、米国で経営学修士(MBA)を取得し、平成10年に天満屋社長に就任。今年1月に知事選出馬の意向を県選出の国会議員に伝え、5月に社長を退任した。