【特別編】新型コロナウイルス肺炎の漢方療法(続続)
- ついにパンデミック宣言
WHOが新型コロナウイルス感染症について、パンデミックを宣言しました。
新型コロナウイルスを「SARS-CoV-2」呼び、新型コロナウイルス感染症の病名は「COVID-19」と名付けられました。
- 日本では緊急事態宣言
日本では感染症爆発が阻止できないと考え、史上初めてとなる緊急事態宣言が発動されることになりました。
医療現場では医療崩壊を起こしかねない状況まで追い詰められています。
これまで人に感染するコロナウイルスは7種類が知られていて、その内の4種類は、通常は重症化せずありふれた普通感冒の原因となります。
残りの3種類が、「SARS」、「MERS」、と今回の「SARS-CoV-2」になります。
- 抗体を持っている人がいないということは
- いきなり肺炎になる
また、新型コロナウイルスの怖いところは、
無症状の場合でも、いきなり肺炎になることで、しかも治ったとしても肺の機能が低下してしまうことです。
- 抗体産生場所が問題
インフルエンザでもコロナでも、ウイルスが侵入する最初の部位が上気道粘膜ですが、その粘膜上に抗体があれば、ウイルスにかかることはありません。
しかし、仮に抗体を持っていない場合でも、そのウイルスに対する抗体がすぐに作られれば速やかにウイルスは消失します。
- ワクチン接種では粘膜上に抗体を作ることが出来ない
仮に、不活化ワクチン注射が出来たとしても、血中に抗体を持たせることはできても、粘膜上での抗体を持たせることはできません。
そのため上気道粘膜上のウイルスの増殖を防ぐことはできないので、軽く済んだとしても感染してしまう結果になります。
- 東洋医学が最も優れた医療
東洋医学では、体質が虚弱だと、カゼの主原因の風邪《ふうじゃ》が粘膜から侵入して、発病するとしています。
カゼを治すポイントは、この粘膜上の攻防で決まりますので、いかに速く粘膜上に抗体を作ることができるかにかかっています。
漢方薬は、生体の抗体産生に協力して、一刻も早く回復させるように作用するもので、食事ができないときでも、身体に負担をかけることがない最善の方法といえます。
- ウイルス感染症対策
ウイルス感染症対策として、漢方薬の『柴葛解肌湯《さいかつげきとう》』を中心に、『麻黄湯《まおうとう》』
などの活用が有効と思われます。
- 「からだに自然に備わった治癒力を高めること」
古代ギリシアのヒポクラテスは「医学の父」とよばれ西洋医学に大きな影響を与えた医者で、医術の基本は「からだに自然に備わった治癒力を高めること」であると説いています。
東洋医学の考えも全く同じで、病気はすべて自分の体が治しているのであって、薬が治しているのではないと考えます。