お風呂の設備を決めているとき
「今すんでる借家のお風呂場の水道の蛇口がすっごく低いのね!だから蛇口を高くしてもらいたいんですよ!」
一同言葉に詰まる。
ハウスメーカーの人達はほんとうに言葉が出てこなかったみたいで
こちらの誰かが何かを言うのを待っていた。
たたみかけるよし子
「あたし水道のあのドボドボした水じゃないと頭洗えない!シャワーなんかじゃ洗えない!」
どうやらよし子は頭を水道の蛇口の下に突っ込んで洗っていたようだ。
予算的に風呂場は普通にユニットバスだから蛇口の位置なんて変えられないと思うんですけど。
しかもむかしの風呂場の蛇口みたいに長細いやつじゃないんですけど。
もーお前は一生ボロい家に住んでろよ!!
旦那「お母さん、そうすると一から全部造って貰わなきゃいけないからお金すっごいかかるよ。」
よし子「ぇ~」
ひろし「俺がホース吊るしてやるよ、な?」
ひろし、冗談なんだか本気なんだかよし子をなだめる。
ハウスメーカーの人は
じゃあ、次決めて下さい、て感じで話を進めてた。
うん、普通の人はそうするしかないよね。
そして全てが決まって打ち合わせの最終日。
その日はひろしとよし子は来なくて、旦那と二人だけ。
建築士さんとコーディネーターさんに礼を言って帰ろうとしさたら
コーディネーターのおばさん
「うん、私お母さんとお話するのも楽しかったですよ」
とか急に言い出した。
それって大変だったてことだろ。
なんでもなかったらわざわざ言わないし。
しかも多分ハウスメーカーのみんなはよし子がとんちんかん過ぎてボケてると思ってると思う。

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