婚活ビジネスが実は未婚者を増やしているのかも①(お見合いパーティ編1/2)

婚活ビジネスというものをご存知だろうか。
合コンセッティング会社・お見合いパーティや結婚相談所などがそのような例だ。

一見するとこれらのビジネスは,出会いを提供することで社会の未婚者を減らすべく貢献しているように思える。

実際にその社会的意義のとおりにビジネスが展開されるシステムならば
そうなると思う。
だが現実には,そうなっていない例が多い。

この原因について考えてみる。
一番の原因はその利用システムにあると思う。
これらのビジネスの多くは利用者とWIN・WINの関係にないのだ。
これが日本社会の不毛な婚活を増やしているような気がする。

まずお見合いパーティで考えてみよう。
パーティには参加費がかかる。そしてその参加費から事業主は営利を得ている。
事業主側はカップルが成立しても成功報酬はない。

ここが問題だ。
企業側からするとパーティ参加者が簡単にカップルになられては困るのだ。
なぜなら,何度も参加してもらった方が利益になる。
カップルになった瞬間から顧客でなくなってしまうが,カップルになるまでは嫌にならない限り何度でも顧客になるわけだ。
逆に参加者側からすれば当然だが出来る限り少ない参加回数で良い人と出会いたい。

つまり,このシステムでは企業とユーザーが逆方向を向いているわけだ。
巷でサクラがいるのではと疑われる要因にもなっている。

仮定の話だが,
40代の男性を集めたお見合いパーティを開催するとして,20代後半~30代前半の女性のサクラを数名用意する。
その他の女性は一般参加者(おそらく男性の年齢層から30代中盤~40代が多くなるだろう)だ。

ストレートに言うが市場原理からすれば,
一般的な40代以上の男性に合う女性はやはり,30代中盤以降だろう。
だが20代後半~30代前半女性と付き合えるならそちらを希望するのも男性のサガだ。

何度も言う。
企業からする理想はサクラと何人かがカップルになって,会はお開き。が理想だ。
なぜなら,顧客がまったく減らないからだ。
ここまであこぎなことを実際にはしていないと思うが,少なくとも企業側は参加者がたくさんカップルになることを望んではいない。
飾り程度に数組が成立して,その他は次回にも参加してもらうのが理想的だ。

ここに論点がある。
続く。