民間資格 漢字検定2級について

今回は漢字検定について書いてみたい。
漢字検定は国家資格ではない。
しかし国内の資格試験の中では志願者数の規模で最大229万人もの志願者がいる試験である。

級は1級から10級まである。
社会生活で求められるレベルとしては2級が相当とされる。
1級及び準1級は,常用漢字以外からも出題されるため,いわゆる社会生活上での利点は少ない。
どちらかというとマニア向けだ。
難易度は当然1級が最高である。
この資格は資格マニアの方もいきなり1級から受けることができる。

ずばり目標は2級だ。
2級を取れていれば,漢字は十分理解できているという証明になるだろう。
2級のボーダーラインは,漢字検定協会によれば80%以上の正解率を求められるそうだ。
75%程度だった気もするが,引き上げられたのだろうか。

さて難易度だが,
2級の平成24年度の第2回の受験状況を見てみると
受験者数は68736人中15609人が合格している。
合格率は22.7%だ。

率だけで見れば,宅建より易しくFP2級より難しいという感じか。
一言で言えば,就職に役立つことはほとんどないかもしれない。
ただ,一般生活では当然役立つだろうし,
中学生では高校入試の加点、高校生では中堅以下の大学入試の合否に役立つこともあるだろう。
また,漢字検定2級が取得できる能力があれば,大学入試用の漢字はほぼマスターしていると考えて問題ないと思われる。
推薦入試などで資格が加点されないような有名大学受験者であっても,一般入試やセンター試験に向けての自信にはなる。

最後に2級合格への近道だが,やはり書き取りがポイントだと思う。
採点は意外と厳しい。
ハネやトメなどが曖昧だと,×になる可能性もある。
しっかりした記述が重要だ。

これだけ受験者が多いので,認知度は高い。
2級を取っておいて損はないと思う。
あと余談だが子供に対して親が2級を持っているとちょっと尊敬されるかも。