治療の経過についてのブログが一区切りついてたので、今回は、入院に関係する出来事やあるある?などについて。

入院経験がある方なら当然知っていることもあると思われるが、私自身がビギナーということもあり、初めて知ることも多かったので、何かの参考になれば。

 

【入院前】

●入院部屋

最初から4人部屋を希望していたのだが、入院前手続きに行くと、係の方から「部屋の空き状況によっては、個室などもご検討いただくことはできます?」と聞かれたので、「検討は・・・でき・・・ません!すみません。」とお断りした。

保険が下りるとは言え、個室の金額までまかなえるわけではない。

正直に、難しいっす!という軽いノリできっぱりとお断りしたが、それで正解だったと思う。

 

●スケジュール変更依頼

2月初旬の週末の午後、スマホが鳴った。出てみると主治医からの電話。

主「こちらの都合で申し訳ないのですが、もし可能なら、中旬からの入院の日程を前倒しし、4~5日早く入院・手術ということでお願いできますか?難しいようならいいのですが・・・」

というスケジュール変更の打診。

入院予定日は10日後、このタイミングでそのような打診があるとは思わず慌てる私。

私「ちょっと待ってくださいね!(夫に)日程前倒しできないか?って先生から電話だ!

夫「え?いつに?」

私「5日くらい前倒しだって。難しいならいいみたいだけど・・・」

夫「諸々の調整があるから難しいじゃん。そう伝えたら?」

私「あ!そうだね。そうだそうだ、まだ色々終えていないね!」

私「あの、それはお断りすると、予定より後ろ倒しになったりしますか?」

主「いえ、それは大丈夫です。なので、難しいなら大丈夫ですから。こちらの都合なので。」

私「そうですか。すみません、あのですね、色々な調整がまだ終わってなくて。買い出しとか!色々と・・・」

夫「・・・!?・・・」

主「・・・あ、それでは大丈夫です、すみません、無理なお願いしちゃってすみませんでした。」

私「いえいえ、こちらこそ対応できずすみません。では、失礼します」

私「あー。ビックリしたね」

夫「・・・うん・・・でもさ、あなた・・・買い出しって・・・」

うん、完全に間違えた。

そうだね、私が間違えた。

買い出しって。行商の仕入れじゃないんだからね。

わかってる。そんな顔しないで。

でも、あなたの妻は動揺するとそういうことをね、口走るんですよ。

どうぞ、受け入れてあげてください。

スケジュール変更の打診はあるあるなのかもしれないので、ビギナーのみなさま、私のように、とっさにおかしな言い訳をしないようにくれぐれもお気をつけください。

 

●持っていかなくてもよかったと感じたもの

・延長コード

延長コードは用意していたが、シンプルに持っていくのを忘れたため、“持っていけなかったが問題のなかったもの”。私が滞在した病室にはあらゆるところにコンセントがあったので持っていったとしても使わなかった。ただ、病院にもよると思うので、事前に確認するのが良いかと思われる。

・紙パンツ

「最短で退院してみせようではないか」と息巻いていた私だが、入院ビギナーであることには変わりはない。そのため、自分の回復のペースが全く見えていなかったことや、コロナの影響で面会禁止だったこともあり、もし洗濯などができない場合でも大丈夫なように、使い捨てのパンツを用意した。

ただ、本当に最短スケジュールで退院したので結論としては使わなかった。また、回復具合や時間的余裕を考えても、洗濯する力は残っていたと思うので、多少入院が長引いても紙パンツの出番はなかっただろう。

いつかどこかで使うかな、と思って旅行グッズと一緒にしまってある。

・耳栓

私の場合、右側を開頭したので、入院中は大体左を向いて眠っていた。左耳は枕にあたっているので外部の音が気になることはなかった。右側は、もみあげまで縫われ違和感が大きすぎて、睡眠時に怖くて耳栓を入れることができなかった。ということで、私の場合耳栓を使う機会がなかった。

・アイマスク

アイマスクが創部にあたるので、これもなんとなく怖くてつけられなかった。考えてみれば、私は真っ暗じゃないと眠れないタイプでもないので、不要だった。

 

 

【入院してから】

●サプリ

普段から服用している薬を持ってくるように、とあったので、薬の他に、チョコラBBも持って行った。が、サプリメントの類で、チョコラBBはNGだったらしい。

入院日初日に、服用している薬と一緒に出すと「それを勝手に飲まれては困ります。ただ、私はコトムさんを信用しますので、取り上げるということもしません。ご自身で管理して、飲まないようにできますか?」とだいぶ真剣なテンションで問われ「・・・できます!」と返事をし、“チョコラBB 飲まずの誓い”を立てることになった。

みなさん、知っておられるような気がしますが、サプリも全部NGらしいのでお気をつけください。

 

●お菓子やご飯のおとも

入院初日、午前中は時間に余裕があったので、ヨーグルトやフィナンシェなどのスイーツを買い込んでおいた。これは正解だった。一般病棟に戻ってきてすぐは吐き気などもあり、食べ物のことは考えられなかったが、しばらく経つとまだあまり動けなくてもお腹だけは空いてくる。途中、在庫が底をついていたので、動けるようになってからは、コンビニに出向き、追加で口が開かなくても食べられそうなプリッツやドーナツなど、とにかくハイカロリーな食べ物を購入していた。

また、ご飯のおとも的なものがあるとよい、とよく耳にしていたのだが、本当にそうで、お気に入りのふりかけなどがある方は持参を勧めたい。私はこれも忘れてしまい(忘れ物ばかりだ)、途中でふりかけが欲しくなった。しかし、術後にコンビニに行った時は、顔面がパンパンで視界が狭すぎたせいで、ふりかけを見つけ出すことができずに戻ってくる羽目になった。

 

●名前のラベルシール

入院初日に、ICUに持っていくグッズと靴には全て名前のシールを貼っておくこと、それを病院が準備したクリアポーチに入れておくように、と言われ、持ち物全て、パンツにも“コトム”シールを貼っていった。

翌日手術を終え、ICUに宿泊し、一般病棟に戻り、リハビリをして無事退院したのだが、しばらく経ってから、雷に打たれたように

「あのシール、私、ずっとつけてたけど、一般病棟に戻ってきてからは、取ってもよかったんじゃないか?」

と気が付いた。振り返ってみると、あのシールは、ICUにいる時は自分で持ち物を管理することができないので、看護師さん達が管理しやすいように貼ったものだ。なのに私、一般病棟に戻ってもずっとシールつけて過ごしてた。

他の患者さんはどうだったかと記憶を辿ってみたが・・・全く思い出せない。でも、普通に考えてみたら目的はICUなんだから、外していいだろう。私、そんなことにすら気が付いてなかった。

シールつけた靴を履いてリハビリステーションにもコンビニにも行ってたな・・・。

「我、コトムなり!!」

と、頼まれてもいないのに名乗りを上げながら、顔面パンパンの個人情報保護概念ゼロ女として病院内をのんのんと練り歩いていたってことか・・・。

言い訳をするならば、このシール、取って良いタイミングについては教えてもらえていなかった。でも、冷静な頭で考えてみると、教えなくてもわかることでもある。

と、時間差で恥ずかしい思いをしたので、ICUに入るビギナーの方には気をつけてもらいたいと思う。