世の中がなんとなく落ち着かずふわふわとした新年度が始まったが、私自身の生活や環境に大きな変化はなく、粛々と療養期間を過ごす。

「健康な1年を過ごせますように」と参拝した2023年の初詣は、10日後くらいに髄膜腫が判明し、猛スピードで不健康ぶりを発揮したので、新年度の目標として「健康になる」を掲げてみた。

 

【体調について】
●顎の痛み

大口を開けない限り、痛みはあまり気にならないくらいまで回復。

 

●痺れ

これはなかなか良くならない。頭が痺れるのは仕方ないが、体の痺れは完全にコロナの後遺症がまた復活したようだ。後遺症でお世話になっているかかりつけ医と相談の上、漢方を服用。

 

●ふらつき

毎日ふらついていることはなくなったが、外出などでよく動いた時はフラフラになる。これについては、想定外の副作用がでた。

これは足の裏(のつもり)なのだが、ふらつく体を支えようと無意識に足の外側に力が入るようで、赤丸の部分が痛くなってきた。触ってみると、皮が厚くかたくなっている。こんなところにも変化が起きるとは。まわりに報告したり騒ぐほどのことでもないのだが、備忘録のブログでもあるので記録しておく。人間の体が絶妙なバランスでできていることを実感。

 

●眠気・集中力の低下

相変わらず疲れやすく、しばらく外出したりすると帰り道にはふらつきと眠気がひどい。近所のスーパーなどへの買い物は慣れたが、少し遠出をしたりすると、外出後2日間くらいは頭痛で寝込んだり、ぼおっとしてしまい、眠っている時間が多くなる。

 

●創部

・チタンプレートの痛みや違和感は引き続きある。これについては慣れるしかないようなのだが、右側のこめかみ上のチタンを無意識に触ってしまう癖がついてしまった。
・創部の「クワっ!!」は絶好調で笑い上戸の私と共にある。

・頭頂部付近、右上側頭部、もみあげ付近の創部の一部がなかなか閉じ切らない問題。頭頂部付近と右上側頭部に関しては、少しずつ開いてしまう頻度は減ってきた。他の方のブログを読んでいると、術後2か月も経てば大体みなさん創部は完全に閉じていている気がするので、治りが遅いようだ。当然ながら怖くて美容室にも行けない。まだ、右を向いて眠れないのがストレス。

・もみあげの痛みと連日の浸出液漏れに嫌気がさし、メガネをやめて、何年かぶりのコンタクトをしてみた。すると、なんだか霞む。コンタクト久しぶりだしな、としばらく様子を見たが、霞む。霞むのは、手元だ。うん、老眼が進んでいる。もみあげの痛みからは解放されたが、老化に向き合わされたため心の痛みが生まれた。一利一害。

 

●ビジュアル

剃りこまれていた部分に髪の毛が生えてきたが、頭に芝生をのせているようなビジュアルになってきた。

術後はきれいに剃られていたため分け目を変えれば傷口を隠せたが、2か月経つと、分け目を変えても、力強く上に向かって生えてきた髪の毛が邪魔をして、何も隠せない。外出時の帽子は必須。これまで、美容室に行く前にネットで「ボブヘア 前髪なし」「ボブヘア 前髪あり」などで検索してきたが、今の状態が一番難易度が高い気がする。この「ボブヘア 一部角刈り」という尖ったヘアスタイルをしている人は見たことがない。

 

 

【出来事】
 ●美術館

夫がもらった無料のチケットがあったので、美術館で浮世絵を堪能。結構歩くので非常に良いリハビリになったし、こうやって出かけることが心の栄養になる。

 

●アフタヌーンティー

退院祝いに友達がアフタヌーンティーに誘ってくれた。と、さらっと書いてみたが、人生初めてのアフタヌーンティーである。庭園の見える高級なラウンジでのアフタヌーンティーを堪能。帽子の下が一部角刈りとは思えないオシャレな午後を過ごした。

 

 

体調についてあれこれ書いたが、総合的に回復に向かっているのは確かだし実感もある。それとは別に、退院してすぐに仕事に復帰して動ける人もいる中、私、全然だな、というのも正直なところ。それを口にすると、まわりからは「頭開いてたった2ヶ月なんだから体調良くなくて当然だ」と言われるし、確かに私も友達や家族が手術をしたらそう思うだろう。焦っても現状が変わるわけではないので、しばらくは腰を据えて過ごそうと思っている。

初詣についての余談だが、参拝する際には、前年の感謝と今年のお願いをするだけでなく、ちゃんと住所や氏名を名乗ることが大事だと義母に教えてもらった。神様も、住所だの名前だのを調べてるほど暇じゃない、というのが理由らしい。神様、実に人間くさい。