術後3日目。「ハレグルシサ」Maxで目覚める。
いよいよ視界が遮られ、鏡を見ると、肉の向こうに黒目がちんまり見える程度。
昨日は、これ以上どう腫れるのか、と思っていたが、昨日は顔の上半分を中心に、今日は上も下も顔面総出で腫れにきている。
これは、すごいな、と感心していたところ、朝の回診で主治医とチームAが登場。主治医は私の顔を見るなり、「あぁ、腫れたねぇ。漢方でも出そうね」と即断。
顔の腫れはさておき、頭にのせられていたガーゼを初めて外し創部の状態を確認してもらったところ、順調らしく、シャワーと洗髪のOKも出た!
主治医が「キレイだキレイだ、いいね~いいね~」と被写体を褒めるカメラマンのようなおかしなテンションになっていたのは気になったが、褒められて伸びるタイプの創部なら、どんどん褒めてください。
点滴も全て外してもらえた。
回診が終わった後、私も興味が湧いて鏡で創部を確認しようとしたが、全然見えないので、色々工夫して写メを撮ってみたところ
髪の毛を逆立ててライブに出演した後のベーシストさながらのヘアスタイルに仕上がっていた。創部が社会に対する攻撃性を増している。こんな縫ったことがないからわからないのだが、確かに創部にも問題はなさそうだ。
11:00からは待ちに待った術後初シャワー。
先輩方のブログでは、看護師さんが洗ってくれたりする病院もあるようで、少しだけ、ほんの少しだけ期待していたが、ここは自分でやるタイプの病院だった。初日から、ここの風呂事情は本当にシビアである。いや、いいの。私、歩けるし、動けるし、何といってもスピード退院目指しているからね。視界はほとんどふさがれてるけど、自分でやる。初日のシャワーを9分で乗り切った実績があるし、30分ももらえるなんて恵まれてるよね。実績を評価してもらったのかな。
と、前向きに、しかし、初日のシャワーとは真逆のエアリータッチ作戦で、無事血なまぐさいお風呂完了。
顔の腫れや剃られた創部など、諸々の条件が相まって、岸部シローの沙悟浄の仕上がりとなったが(例えが古すぎて涙が出そうだ)、ドライヤーをかけて分け目を変えてみたところ、傷口が目立たない状態にもっていけた。
岸部シロー改め2023年全日本おたふく選手権優勝者です。
昼食を食べ終えた頃には疲労困憊。お風呂に入るだけで、こんなに疲れるのかと、体力の低下に驚いたが、吐き気も治まり、この日には食欲も戻り、回復も実感できるようになってきた。
創部の痛み、ふらつき、頭の中の音、顔の腫れなどまだまだ症状はあるけれど、初日に買っておいたお菓子を食べたり、持参したハーブティーを飲んだりして過ごせるようになってきたことに感謝。
余談だが、お風呂に入る前に看護師さんに声をかけて新しいパジャマを出してもらうのだが、ワンサイズ上のパジャマを渡された。後で気づいて交換してもらったのだが、顔の膨れ具合でパジャマのサイズ決められたんじゃないかと今でも思っている。