まあ拒食はね、
実は他の種に比べれば深刻ではないのですけど
飼い始めにはつきものなので解説しておこうかな
誤解されてる部分が多いので
一応WCとか取り扱ってる身としてはそれなりに知見はありますので…
まず、一番の誤解ポイントだけ挙げておきますね
拒食は温度を上げれば治る
まあ食べると言えば食べるんですが、
最近言われてる適温があまりに高過ぎるので…
つまるところ温度あげて食餌スイッチ入れるのって無理やり叩き起こしてご飯食べさせるようなものなので、比較的強い生き物だから耐えてくれますが健康に良いわけがない
一回やそこらでどうにかなるわけではないですけど、高温(30-32度)飼育や、食が細くなるたびにやってたら確実に寿命を縮めます
なので過去に実際行ったかどうかなど気にせず、これからどうしたらいいかということに切り替えて、なんで拒食するのかを含めて私のわかることを書いておきますので読んでもらえれば
まず、なんで拒食するかって
そのまま言えば身体が食餌を受け付けない状態だからです
つまりなんらかの理由で身体が消化にエネルギー使ってる場合じゃないぞってなってます
この原因を探ることが大事
一応いくつか原因を挙げておくと、
・環境の変化
・体調不良
・気温(季節)
・ストレス
・水分不足
ですかね
正直、温度による拒食はかなり下げないと起こらないです。仮に具体的に言うなら最高温度が25度とかそのくらいですけど、敏感な子もいれば鈍感な子もいるので絶対と思わないほうがいいです
しかもその場合は適温(28-31度)辺りになればほぼ食べます
では何かっていうと、基本は環境の変化です
お迎え当初とかわかりやすいですね
そうすると敏感な子は環境が変わったことに気づいて「警戒モード」に入ります
そして暗がりに隠れて出てこなくなります
その時に引っ張りだそうがシェルターの前で餌を振り回そうが断固として食べない子は食べないです
なのでこの辺を理解して、まずやるべきは彼らが安心する環境づくりです
どこまでやるかはその飼い主次第ですが、基本は徹底的に暗がりを作って刺激しないようにしましょう
ケージの中で温度勾配(31-26度くらい)を作って、できればシェルターを暖かいところ涼しいところそれぞれに置いてあげてください
それでも食べない子はタオルなりをケージにかけてケージごと真っ暗にしてください
水だけは常に用意してあげてくださいね
そんで給餌も別に慌てなくていいです
毎日プレッシャーかけるほうが可哀想なんで
給餌の際もピンセットで追い回したり顔に近づかせるとかしないほうがいいです
あくまで見せて反応を窺う感じ
嫌な時はホント顔背けたりするので
これで一週間くらいは様子見します
特にWCの場合は基本触りません
刺激したら元の木阿弥なので
もしシェルターから顔を覗かせてたらコオロギを見せるくらいですね
水だけ補充して、
床材が汚れていたら交換
その際に体型をさらっと確認するくらいがいいですね
しっかりした便が確認できれば儲け物、
そうなってくればそのうち食べる可能性大です
みるみる尻尾が痩せてくとかなら病気を疑いましょう。
が、これはまた別の話。拒食=病気ではないので
一応、来たばかりのWC個体でもこのプロセスを経ることでだいたい自分からコオロギを食べに来ます
そうでない場合、体調不良だったりもするので温度を上げるのは逆効果だったりします。ニシアフは低温時に体調整えたりもします
もちろん、これが唯一の正解というわけではなく
飼い始めの不安も理解できますので
「まずは食べてほしい」という気持ち、よくわかります
ただ、食べないニシアフに対して温度を上げて解決を図るのは、あくまでその場しのぎの応急処置だという点だけ、覚えておいていただければと思います
