9月19日(日)新宿バルト9にて

こちら、ラテンビート映画祭の上映作品の一つです。

かつてコロンビアでコカインの密売組織「メデジン・カルテル」を創設し、麻薬王として君臨した故パブロ・エスコバルを、実際のニュース映像や電話の音声とともに息子のセバスチャン・マロキンが回想していくドキュメンタリー。父の罪を受けて、セバスチャンが今後どの様に生きていくのかも語られています。

当然ですが、重いです。でもこれ私が子供の頃に本当にあった事なんだよね。

上映後はセバスチャン本人がゲストとして登場し、客席からの質問に答えていました。質問者は半分くらいがニカラグアやエクアドルなどの中南米の方。現在もコロンビアと同じ様な状況下に置かれている国々なので、日本人の私と違って、切実で、とても現実的でした。

セバスチャンは今、父の犠牲になった人々の遺族に自ら会って謝罪し、交流を持ち続けているそうです。報復の危険がいまだ残っている(その為、偽名を使い異国のアルゼンチンに隠れ住んでいる)というのに、すごい勇気ですよね。
当時大統領候補でメデジン・カルテルにより暗殺されたルイス・カルロス・ガランの息子と和解し、「前を向いて歩いて行こう」と手を取り合った場面は感動的でした。彼らは今でも、親しい友人として交流があるそうです。

自分と和解し受け入れてくれた人々を見てきて、「憎い人間を許す事によって、彼ら自身も救われているのだと感じる事がある。」とセバスチャンが言っていたんですが、これなにげに名言じゃないかと思います。

客席にいた中南米の方が「中南米の人たちにこの映画を見て欲しい。紛争解決の一助になると思う。」と言っていました。平和が訪れるといいですね。