読んだ本の数:5冊
<殺人など事件が起きると、
警察、被害者の遺族、容疑者の知人らへの
取材に奔走する新聞記者。
その記者がほとんど初めて、容疑者本人を目にするのが法廷だ。
傍聴席で本人の表情に目をこらし、
肉声に耳を澄ましていると、
事件は当初の報道とは違う様相を帯びてくる―。
自分なら一線を越えずにいられたか?
何が善で何が悪なのか?
記者が紙面の短い記事では伝えきれない思いを託して綴る、
朝日新聞デジタル版連載「きょうも傍聴席にいます」>
新聞やテレビで見聞きした事件もいくつかありました。
ひとつの事件だけでも
一時間のドキュメンタリー番組が出来そう。
人間ドラマという点では「ドキュメント72時間」の事件版。
ダイジェストだから、いいことか悪いことか、
重くて悲しい事件でもテンポが早くて気持ちが入って行かなかった。
読了日:03月03日 著者:朝日新聞社会部
<柳生照彦から持ち込まれた
犯人当てリレー小説―柳生の問題編に対し、
タレント作家の尾道由起子に解決編を書いてもらい、
その後に自分の解決編を載せる。
要するに作家同士の知恵比べをしよう―という企画は
順調に進行するかに見えたが…。
問題編を渡したまま、柳生は逗留先から姿を消し、
しかもその小説は
半年前の実在事件を赤裸々に綴ったものだった。全面改稿決定版>
今発売されている本も何十年かしたら、
「昔書かれた本」と思うのかな。
少なくとも20年前くらいの本に古臭さは感じない。
と思ったら、この本の発行は2005年(-_-) …
細かいことが気になる悪い癖なんだけど、
「明日子」という名前はとても読みにくかった。
読了日:03月07日 著者:中町 信
<大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。
旧交を温める二人だったが、
絵の講師の息子だった「タケシ」という人物について、
それぞれ記憶が書き換わっていることに気づく。
タケシのことを架空の人物と思っていた優希と、
有名スポーツ選手と勘違いしていた淳之介は、
タケシの幼馴染・京香に連れられ、
心理学の専門家・晴川あかりのもとを訪れる。
「虚偽記憶」現象の原因究明を始めた四人が辿りつく真相とは―>
読み終えて、
面白かったとか、切なかったとか、泣いてしまったとか、
そういう感情より自分だったらどうだろうと
先ず思う話がある。
このお話は親の立場。
大事な子供だったらと思うと、
時間が経ったとはいえ恨むこともしない親になれるかなぁ。。
やり切れないの一言に尽きる。
読了日:03月10日 著者:辻堂 ゆめ
<「兜」は超一流の殺し屋だが、
家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、
克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、
仕方なく仕事を続けていたある日、
爆弾職人を軽々と始末した兜は、
意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない>
この殺し屋シリーズは
軽めの連作を楽しんで書いてる印象だったから、
終わってしまったことも終わり方も意外だった。
読み終えてから
「AX」という題名がA〜X、
出逢いのAと最期のXなのかと
一人で勝手に納得してしまった。
殺人や苦悩や自殺なんていう
ひどい言葉を使わないと話せない内容なのに
面白かったなんて言ってしまっていいのかな。
ボウガンの仕掛けは、
奇跡的に結果オーライになったってだけで、
かなり危ない確率。
と、興醒めする意見でごめんなさい。
読了日:03月19日 著者:伊坂 幸太郎
<仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。
SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、
予想外の要求が炸裂する。
息子への、妻への、娘への、
オリオン座への愛が交錯し、
事態は思わぬ方向に転がっていく―>
読了日:03月27日 著者:伊坂 幸太郎
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4月10日に発表される本屋大賞。
ノミネートされている本で読んだのは
「AX」伊坂幸太郎
「かがみの孤城」辻村深月
「盤上の向日葵」柚月裕子
の3冊だけ。
「崩れる脳を抱きしめて」と「屍人荘の殺人」は
図書館に予約してるけれど
大賞発表までに間に合わなかった。
3冊しか読んでいないのになんですが
大賞には
「AX」
「かがみの孤城」を推します。
どちらもとても面白かったです。
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