読んだ本の数:7冊
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ナイス数:60ナイス
島はぼくらと
<母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。
美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。
父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。
熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。
島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。
「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、
島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。
故郷を巣立つ前に知った大切なこと――
すべてが詰まった傑作書き下ろし長編>
読了日:8月10日 著者:辻村深月
<平凡な女、鈴木陽子が死んだ。
誰にも知られずに何カ月も経って……。
猫に喰われた死体となって見つかった女は、
どんな人生を辿ってきたのだろうか?
社会から棄てられた女が、
凶悪な犯罪に手を染め堕ちていく生き地獄、魂の叫びを描く>
読了日:8月11日 著者:葉真中顕
NOW-中村佑介画集
の感想
ただいま「金魚鉢」(名前はわかりません^^;)の絵を
起こして織っているのですが、
ちょっと飽きてしまったので
やる気を注入するために図書館で借りてきました。
その絵がなかったのは残念だったけれど、
さだまさしさんのアルバムイラストや、
「四畳半神話大系」のキャラタクターが載っていて
十分楽しめました。
「四畳半~」の「わたし」が
小林賢太郎をモデルにしたということは知っていましたが
この解説に書いてあるとは知らず
プラスアルファをもらった気分。
正確には「芥川龍之介と小林賢太郎」ですが。
読了日:8月13日 著者:中村佑介
<ゴールデンウィーク明けのある朝、
出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に
都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。
発生時刻はすべて同じ日の午後十一時だった。
関連性を疑う第五係は、
田端捜査一課長の特命を受けて捜査を開始する。
その後、さらに同日同時刻に都内で盗撮・強姦未遂等
あわせて3件の事件が起こっていたことが判明。
一見関連性がないように見える各事件は、
実は意外な共通点で繋がっていた――>
読了日:8月18日 著者:今野敏
<栂野真琴は浦和医大の研修医
。単位不足のため、法医学教室に入ることになった。
真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と
「死体好き」な外国人准教授キャシー。
傲岸不遜な光崎だが、
解剖の腕と死因を突き止めることにかけては超一流。
光崎の信念に触れた真琴は次第に法医学にのめりこんでいく。
彼が関心を抱く遺体には
敗血症や気管支炎、肺炎といった既往症が必ずあった。
「管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろ」という。
なぜ光崎はそこにこだわるのか―。
解剖医の矜持と新人研修医の情熱が、隠された真実を導き出す― >
久しぶりに中山七里の面白い本を読んだと言う感じでした。
読了日:8月20日 著者:中山七里
<瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。
容疑は、パーティ会場で発表予定だった
『告白』の主演女優候補三人に掛かる。
警察は女優三人に
脚本家の変死をめぐる一人芝居『告白』を演じさせようとする――
という設定の戯曲『中庭の出来事』を執筆中の劇作家がいて……。
虚と実、内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮。
芝居とミステリが見事に融合した山本周五郎賞受賞作>
評判はいいし、山本周五郎賞だし
と楽しみに読み始めたのに
閉じるのは案外早かった。
そこを我慢すれば面白い結末が待ってるよって
誰かに言われなければ読み切れないと感じた。
そして、誰もそんなこと言ってくれなかった。
結果、挫折本。
読了日:8月28日 著者:恩田陸
<腕のいい運転手がいればピンチはチャンスに変わる。
強盗少年とお人好しドライバーの全てを懸けた逃走劇!
家出少年が、濡れ衣を着せられた男が
バツイチの女性弁護士が、右手を上げてタクシーを止める。
少年は失踪し、タクシーは消え、思わぬ真実が待ち受ける。
江戸川乱歩賞作家が満を持して完成させた感動と興奮の書き下ろし長編ミステリー!>
ペーパーバックも表紙も伏線だったということがお話よりおもしろかった。