読書リスト~2013年7月 | 基本、ビーズ織りnote

基本、ビーズ織りnote

【箱は笑いで満たされた。】
改題


読んだ本の数:10冊(うち漫画4冊)

湿地 (Reykjavik Thriller) 湿地 (Reykjavik Thriller)


もともと翻訳ものが苦手の上に、

エーレンデュル、シグルデュル…

聞きなれない名前に苦労した。

作者はアーナルドデュルで、北の湿地はノルデュルミリ。

アイスランドの「デュル」は日本の「木」とか「藤」より

使用頻度高そう。

wikiによると、アイスランド人は苗字を持たず、

父親の名前がそれにあたることが多いって。

へー、面白いね。

限られた名前が「デュル」に関係してくるのかな。 

話としては、同じ内容で東野圭吾が書いたら

わかりやすくていいだろうなと思った。

題名や風土を一切無視したとんでもない発言ですが^^;


読了日:7月8日 著者:アーナルデュル・インドリダソン



まほろ駅前番外地 (文春文庫) まほろ駅前番外地 (文春文庫)


面白かった。


7年前に「多田便利軒」を読んだときは


こんなに汚い二人(失礼)を


想像して読んでいなかった。



それがテレビを見たらぴったりで、


今ではすっかり瑛太と松田龍平になって


文章の中で動いていました。


読了日:7月10日 著者:三浦しをん



きみにしか聞こえない (角川コミックス・エース 170-2) きみにしか聞こえない (角川コミックス・エース 170-2)



乙一の小説を漫画にしたもの。


この話は乙一にはまりたてのころに読んだ。


乙一って結婚前と後で変わったように思う。


「爆笑問題のススメ」に出たときの


周りとの温度差が懐かしい。


変人乙一は愛せたなぁ…。


結婚後は乙一より中田永一の方が好き。


読了日:7月10日 著者:乙一  絵:清原鉱



さよならもいわずに (ビームコミックス) さよならもいわずに (ビームコミックス)


漫画です。


もういい年なので


再婚は望んでいないけれど、


男友達が一人ほしいと思ってた。


恋愛は熱すぎて、友達じゃ浅すぎる。


その気持ちを友達に伝えるのに言葉がなかったけれど


この漫画で見つけた。


「せっかくのいい天気よ。どっか行かない?」


と、自然に話しかける人がほしいってことなんだとわかった。


この漫画の夫婦関係は理想のように思うけれど、


自殺未遂やら鬱やら、


こう落ち着くまでは


理想とはかけ離れた生活があったんだろうなと思う。


夕食の支度もちゃんとできない奥さんを


これだけ愛して許せて・・。


理想なのは夫婦じゃなくて夫の愛なのかな。


読了日:7月13日 著者:上野 顕太郎



式の前日 (フラワーコミックス) 式の前日 (フラワーコミックス)


漫画です。


娘の本棚から借りて読んだ。


「式の前日」「あずさ2号で再会」は


面白く読めた。


「あずさ…」では乙一の初期を想った。


全体的には、


かかしの話をこの一冊に入れたのには


違和感がある。


昭和を意識しての選択なのかな。


読了日:7月21日 著者:穂積



さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ) さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)


「式の前日」が面白かったので


これも読んだ。


今度の舞台はパリ。


「式の~」にかかしの話を入れた違和感と


通じるものがある。


単純な発想だけど


この作者が尊敬する漫画家の中に


竹宮恵子とか細野不二彦とか入っていそう。


読了日:7月22日 著者:穂積



藁の楯 (講談社文庫) 藁の楯 (講談社文庫) ネタバレ



孫娘を殺した犯人に


10億の懸賞金をつけるという設定、


本来なら守るべき人も


簡単に殺す側に回ってしまう


10億の威力、


屑の男を守るSPのジレンマ…。


それだけでも面白そう。


ヘリコプターで運んだ方が襲撃される可能性は


低いんじゃないかとか、


友里千賀子は由里千賀子かとか(^^)、


その由里の死にSPが油断をしすぎじゃないかとかは、


最後の最後で銘苅が、屑男を殺そうと決心したり、


殺しに来た被害者の父親を見逃したことでご破算にした。


そこまできてから楯の役目を放棄すると


後悔が余計に大きなものになるように思う。


屑の容疑者を移送する任務を受けたために、


亡くなった奥さんとともに、


信じなかった白岩や将来が描けた由里の死も追加されて


銘苅にはこれからさらなる苦しむが待つ。


ただやはりもうひとつ腑に落ちないことはサライアの存在。


簡単に説明されただけで正体はわからないまま。


例えば日本人の名前で警察組織の上の人間とかだったら


とことん救いようがない結末になったんじゃないかな



…って、安易すぎる?


読了日:7月22日  著者:木内 一裕



切り裂きジャックの告白 切り裂きジャックの告白



動機と殺し方のグロさがなにか一致しない。


読了日:7月26日  著者:中山 七里



神去なあなあ日常 (徳間文庫) 神去なあなあ日常 (徳間文庫)



うまい言葉が見つからないんだけれど…。


例えば、


災害によって


大きな被害がでたときのニュースで、


土地の人がもう今年のリンゴはだめだわ、


なんて自然災害の被害に諦観の笑いをする。


「北の国から」の


北村清吉さんや五郎ちゃんたちみたいな笑い。


この話に出てくる人たちも人の死も含めて、


自然が起こす悪いことに諦めて笑う。笑顔じゃない笑い。


なあなあなんだなぁと思う。


…文章力が舞い降りて来ないから伝わらないかな^^; 


一言でいえば、


神様が存在する世界、面白かったってことです。





ただひとつ気になるのは


初めて逢った人に「イイダヨキダ」と言われて


それがすぐに「飯田与輝だ」にならないと思う。


それどころか名前とすら思わないんじゃないかな。


唯一、納得できない箇所。


読了日:7月28日 著者:三浦 しをん




造花の蜜 造花の蜜



「戻り川心中」のころはよく読んだ作家だが、


あるときからぱったり読まなくなった。


最近になり、


今までにないどんでん返しとの書評を読み


興味を持った。



が、この手の話なら


ドラマ「相棒」の「越境捜査」の方が面白い。


最初の誘拐でも次の誘拐でも


身代金受け渡しの場面がわかりにくく


情景が浮かばなかったし、


登場人物の誰とも共鳴する人がいなかった。


でもいちばん驚いたのは、


これがドラマになっていたということ。


すごくうまい脚本を書かないとこれは無理。


これができるなら


歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」だって


今にドラマになっちゃうかもね。




読了日:7月31日 著者:連城 三紀彦

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